■症状が出る前に感染を拡大させている可能性がある
発症したら抗インフルエンザ薬が有効だが、B型はA型と比べて潜伏期間が短いことから、インフルエンザと診断されず、適切な薬が処方されないこともあるという。
「インフルエンザの診断は、ウイルス抗原を検出する抗原検査で行いますが、正確に調べるためには発症から12~48時間以内に行うのが理想的です。B型は潜伏期間が短いため、発症しているのに、ウイルス抗原が検出されずに、薬による治療をしそこねてしまうことも。
それを防ぐためにも症状が出てから1日ほど待ってから抗原検査するか、より精度の高いPCR検査を受けたほうがいいでしょう」
A型は最も感染力が強い時期と発熱などの症状が強いときが重なるが、B型は症状が出る最大2日前から感染力が高まる可能性があるといわれている。つまり、症状が出る前の感染者が、無意識に感染拡大させるリスクが高いのだ。
感染を防ぐにはどうすればいいのだろうか?
「ワクチンを打てばいいのでしょうが、効果を発揮するのは接種の2週間後。流行のさなかに打っても実効性はありません。そもそもワクチン接種をしている医療機関が少なくなっています。
どうしても感染したくない場合は、予防投与として抗ウイルス薬を使用して、発症を未然に防ぐ方法も。とくに「リレンザ」はB型に対して有効なデータが報告されています。
大切なことは、油断することなく、手洗い、換気、マスクといった感染対策を徹底することです」
