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「’18年から、値上げが予定されている商品はいくつかあります。3月、4月は仕事上での転勤や異動、お子さんの進学・進級などがあり、いつも以上に支出の増える時期です。財布のひもは固めに締めていきましょう」

 

こう話すのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。’18年に値上げが予定されている商品。理由はさまざまだが、いまから値上げ予定の商品を知っておくことで、何らかの対策を打てることも。そこで、荻原さんが値上げ商品について解説してくれた。

 

「まず、1月は家庭用小麦粉です。4日出荷分から、日清フーズが1~3%、日本製粉が1~4%の値上げです。これに先立って、業務用は’17年12月20日出荷分から価格が上がっています。業務用小麦の値上がりは、パンやパスタ、うどんなど幅広い製品の値段を押し上げる可能性があるので、注意が必要です」

 

すでに、テーブルマークの冷凍食品(冷凍うどんやお好み焼き、たこ焼きなど)は、3月1日納品分から値上げを発表している。こうした動きが広がると、家計はますます厳しくなる。

 

「3月には、ゆうパックが平均12%値上げします。これは、’17年に注目されたヤマト運輸の配達員の時間外労働問題に端を発しています。深刻な労働環境を改善するため、ヤマト運輸は’17年10月1日から、佐川急便は11月21日から値上げを断行。ゆうパックの値上げで、3社の料金はほぼ同じ水準になります。しかし佐川急便だけは、縦・横・奥行きの合計が80センチ未満の荷物の料金を据え置きました。このため、小さなサイズは、佐川急便がお得です」

 

また各社、値上げと同時に新しい割引制度を導入している。「よく荷物を送る方は研究してみるとよいでしょう」と荻原さん。

 

「さらに3月には、アサヒビールが業務用の瓶ビールや樽詰めビールを約10%値上げします。この動きに他社も追随して、サントリーをはじめ、キリンやサッポロビールも4月には値上げするようです。ビールは、’17年6月に施行された「改正酒税法」によって安売りが規制され、店頭価格が上がり、売り上げが落ち込みました。加えて、物流費の値上げなども、ビール価格に影響しています」

 

ビールは値上げに踏み切れば売り上げが落ちるとわかっていても、値上げせざるをえない厳しい局面のようだ。

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