楽しく、幸せなねことの暮らし。でも、不調やトラブルは突然やってくる。そこで、猫専門医の服部幸先生が、悩みをズバリ解決する「にゃうにゃう猫生相談」!今回も、悩めるねこからこんな相談が届いた……。
【Q】「私はお兄ちゃんねこと暮らすメス・1歳です。最近、飼い主さんが私たちに歯磨きをしてきます。これがとにかく、いやニャンです!お兄ちゃんは私よりもいやがっていて、終わったあとはしばらく飼い主さんに近づこうともしません。歯磨きって、そこまで必要なものなんですか?」
【A】「将来、歯石から歯肉炎になって、食事ができなくなることも」(服部幸先生)
そもそも、口の中に歯ブラシを入れられるのが好きなねこは、あまりいません。ねこにとってストレスになる場合もあると思いますが、それでも歯磨きはしたほうがいいです。理想は毎日ですが、難しいようでしたら、3日に1回だけでも違います。
いやがる姿を見て、ねこがかわいそうと思うかもしれませんが、人間の子供を考えてみてください。人間の子供も小さいうちは、歯磨きを嫌うことが多いですよね。でも、ストレスになるからやめよう、とはならないでしょう。それと同じだと思います。ストレスが体に悪いのか、将来、歯石から歯肉炎になって、食事ができなくなることが怖いのか……。どちらを選ぶかは、飼い主のみなさん次第です。
今、ねこの歯磨きグッズに関しては、歯ブラシだけでなく、拭き取る布タイプや液体タイプなど、さまざまな種類があります。歯ブラシを使うのがいちばんと思いますが、ハードルが高いようなら、まずは布タイプで慣れさせましょう。はじめは、ひとこすりするだけでもOK。液体タイプも効果がないわけではありませんが、それだけに頼らず、きちんと汚れをとることを意識しましょう。
歯のことだけを考えると、ドライフードのほうが歯は汚れにくいといえますが、ねこにあった食事を優先しましょう。ドライフードだからって、汚れがつかないわけではありません。
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