キャリーオーバーで最大12億円が当たる、競輪の重勝式くじ『Dokanto!』(以下『ドカント!』)と『チャリロト』。’10年10月の『チャリロト』では、日本史上最高額の当せん金となる9億598万7千400円の当たりが出た。
『ドカント!』は、記念レースなど大きなレースの際に発売される。1日に行われる後半7レースの1着、または後半4レースの1、2着と同じ数字で“当たり”。当たりが出なかった場合、キャリーオーバーとして次の競技場に持ち越され、最大12億円の当せん金額となる。
’12年4月より『ドカント!』が競輪業界共通商品となったため、『チャリロト』『オッズパークLOTO』『Kドリームス』『KEIRIN.JP』のいずれかのサイトで買うことができようになった。
『チャリロト』を販売している株式会社チャリ・ロトの上田博雄・執行役員は、“9億円”が出た当時のことを「キャリーオーバーが6億円を超えた時点で、『totoを超えた!』と、メディアに紹介され、その後、9億円までたまり日本史上最高額の当せん金となりました」と振り返る。当たったのは山口県の男性。毎週2〜3千円ほど買っていたが、このときは5万円ほど購入していたそうだ。
ところで『ドカント!』と『チャリロト』、その違いは?
「対象レースが違います。また以前までは、それぞれの競技場ごとにチャリロトを発売していたため、キャリーがたまりにくかったんです。そこで、2年ほど前からAグループは平塚・川崎・小田原・松山、Bグループは伊東・静岡・千葉……といったように3〜4つの競技場をまとめ、4グループ化してキャリーオーバーを継続できるように。これによって、キャリーがたまりやすくなり、高額当せんが出やすくなりました」(上田執行役員)
’12年の大みそかには、5億2千462万7千700円の当たりも出ている。この当せん者は、2日に1回、1〜2千円ほど購入していたという。
「当たった人はだいたい定期的に買われていますね。ただ、毎日1口ずつ買うよりも、週に1回、5口でもいいのでまとめて買われたほうがいいと思います」(上田さん)
購入の際はインターネットで会員登録が必要だが、平塚、松戸、横浜など一部の競輪場や競輪場外車券場では登録・購入することができる。日本史上最高当せん額となる、10億円超えも夢ではない!