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「10億円は銀行口座に事前通知なしで振り込まれます。ご本人が当せん確認していない場合、記帳したらびっくりでしょう」(山口銀行担当者)

 

昨年12月31日抽せんの年末ジャンボ宝くじで、1等前後賞合わせ10億円が山口銀行の「宝くじ付定期預金」の預入れ者の中から出た。この定期は昨年8月3日から約3カ月間発売されたもの。

 

みなさんは地方銀行や信用金庫が発売しているこの「宝くじ付き定期預金」をご存じだろうか。1口100万円単位で、預金すると、金利とは別に口数ごとにジャンボ宝くじ5〜10枚がプレゼントされる仕組みをとっているところが多い。宝くじ研究家の山口旦訓さんにくわしく聞いてみた。

 

「2年前、’13年年末ジャンボで京葉銀行の『宝くじ付定期預金』から7億円が出て大きな話題に。この銀行が昨年発売したものは募集金額250億円が即時完売。こうした人気を背景に多数の銀行がこぞって販売しています。いまは金利がどこも横並びで安い。だったら少しでも楽しみがある金融商品がいいと考える人が購入しているようです。今回の山口銀行は1口100万円につき連番5枚ずつですから、1等7億円と前後賞各1.5億円合わせて10億円は、1人に当たっていますね」

 

「宝くじ付き定期預金」は銀行によって、プレゼント方法や換金の仕方はさまざまだ。

 

「山口や京葉は保護預かり制で、現物の宝くじは預金者に送らず、番号だけをハガキで通知。当せんした場合、山口は通知せずに口座に入金、京葉は当せん者が銀行に申し出て換金します。’13年の7億円当せん者は自分が当たっていることに気付いておらず、心配した京葉の担当者のほうから連絡して、無事換金できたと聞いています」

 

ユニークなのは’12年ドリームで1等が出たスルガ銀行。一般的にくじは地銀本社の地元のみずほ銀行支店から購入するケースが多いが、スルガは担当者がわざわざ人気売り場の西銀座チャンスセンター(東京都中央区)に出向いて購入し、現物を預金者に送付している。

 

それにしてもなぜこんなに「宝くじ付き定期預金」から大当たりが出るのか?

 

「宝くじ付き定期預金のために銀行が購入する枚数は万単位。究極の大量買いなので、当たる確率も高いといえます。ただグループ買いと違って当たった総額を預金者全員で均等割りするわけではないので、残念ながら預金者一人ひとりの当たる確率が高くなるわけではありません」

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