地震に負けない!「我が家の地盤」安全度チェックリスト10
「今、生活している家の地盤がしっかりしているかどうかを知ることは、来るべき大地震に備える第一歩です。強い地盤に比べ、軟弱な地盤では揺れが大きくなり、家屋にあたえるダメージ、家具転倒の危険性も高まります」
そう語るのは、地震災害に詳しい一級建築士の井上恵子さん。地震大国に住んでいる以上、いずれ地震に遭遇することは避けられないようだ。そこで注目すべきは、その揺れの大きさを左右する地盤の強弱だという。井上さんはこう続ける。
「かつて池や沼、川があった場所は、雨水や河川で運ばれた土や砂が堆積しているため地盤が弱くなっています。たとえば周辺に川や海がある場合はもちろんですが、なくても『沢』『河』『沼』『池』『浦』など水に関わる地名がついている場所は軟弱地盤である可能性があります」
そのほかにも、坂を下りきったような低地も地盤が弱いため『窪』『谷』などがついた地名は要注意。『田』がつく地名も、もともと水田として使用していた土地の場合には、土地が低く水が集まる場所なので注意した方がいいそうだ。今回、井上さんは地盤安全度をセルフチェックできる10の項目も紹介。大地震に備え、ぜひチェックしてみては。
【1】池、沼、沢、河、浦など地名に”さんずい”がつく
【2】近所の道路にひびや陥没した跡がある
【3】周辺に水路、川、池、沼がある
【4】周囲の電柱や塀が傾いている
【5】周辺の基礎、外壁などに大きなひびがある
【6】坂を下りきった低地である
【7】崖地、小山や丘にある
【8】2000年6月以前に建てられた木造戸建てである
【9】切土、盛土混在の造成地である
【10】かつて田畑だった