専門家が検証「10年後に安心できる」自分年金の作り方1
「年金代わりに利用できる貯蓄性のある保険商品の魅力が高まっています」
そう話すのは、ファイナンシャルプランナーの吉田江美さん。年金改革がいっこうに進まず、今までと同じ額の年金がもらえるかわからない。安心できる老後のためには、自分自身の備えが重要。そんななか、将来のため『自分年金』を備えるには保険商品を利用するのがおすすめという。『10年後に安心できる』保険について、吉田さんに紹介してもらった。
【5年ごと利差配当付個人年金】(東京海上日動あんしん生命)「40歳加入の場合、60歳から10年間かけて年金を受け取るのが基本ですが、一括で受け取ることも可能。貯蓄性の高い終身保険や定期保険を途中で解約して、解約返戻金を老後の資金に充てるのがおすすめです。一定期間過ぎて解約すれば、払った保険料以上の返戻金が戻ってきます。学資保険代わりに加入し、解約して学費に利用する人も増えています」
【低解約返戻金型定期保険】(三井住友海上あいおい生命)「40歳女性が60歳で解約した場合の返戻率が、他社商品と比較していちばん高い。加入して11年目の51歳時に解約返戻率は102.8%。その後も返戻率は上がり続け、80歳時で解約した場合の138.6%がピークに。保険には『保険料控除』があるので、実質的な利率はもっと高い。『介護保険料控除』をフル活用すれば年間1万9千円(税率10%の家庭の場合)の税金が戻ります」
【米国ドル建終身保険】(ジブラルタ生命)「これは、今後円安に振れれば振れるほど、解約時に受け取れる返戻金が増える保険。為替リスクがあるので、資産の1割程度の比率に抑えて加入するのがいいでしょう。ドル建てでも『保険料控除』の対象になります」