ハーバード大学で人気教授になった、福岡県出身の北川智子さん。’09年に、29歳の若さでハーバード大学で教鞭をとるようになると、履修者が2人しかいなかった日本史クラスをわずか3年で250人を超える人気講義にまで押し上げた。そのレアな体験をつづった『ハーバード白熱日本史教室』(新潮新書)はベストセラーに。2冊目の著書となる『世界基準でかなえる私の勉強法』(幻冬舎)を、この2月に出版した。

 

大学は飛び級して3年で卒業、大学院で理系から文系へ転科した北川さん。そんなスーパーな頭脳を支えるのは、途方もない勉強量だ。1日9冊本を読み、論文に没頭すると2〜3日寝ないことはざら。そこまでハードにはできなくても、参考にできそうな”勉強のコツ”を北川さんが教えてくれた。

 

【ノート、メモは最小限に】

書き写すことに気を取られて、人の話を聞き逃すのは本末転倒。メモはA4白紙1枚以内に。書き取る内容は、『最重要部分』『新しい情報』『聞いていてもわからなかった”自分にとっての空白部分”』の3つに限定。A4白紙1枚だと見直しもしやすい。

 

【反すうで記憶力をアップ!】

講義中にメモを取らないかわりに、その日のうちに授業の大筋を思い出したり、友達と話す時間を作る。要点をつかんで話す訓練をすると、それによって内容を反すうすることになり、記憶として定着させやすい。

 

【語学は子供番組、絵本、子守歌で訓練】

TOFEL、TOIECなど「これが標準」というテキストに必死についていくより、子供向けのテレビ番組や絵本、子守歌を活用。絵本のように簡単で自然な英語を繰り返し読んだり、歌を歌ってみると、自然に英語をあやつられるようになる。

 

【速読は体を使って行う】

指で文字を追う動作を加えると、目に頼らずに読めるのでスピードが増す。指をできるだけ速く、読む方向へ向かわせ、その指のたどる先を目で追うのがコツ。

 

【時間を生かす『4:3の法則』】

1週間を、たとえば『勉強を詰め込む4日』と『自由に楽しむ3日』のように分ける。詰め込む日:楽をする日の割合は4:3ではなく、2日詰め込んで1日楽をする2:1のリズムでOK。

 

1日9冊の本を読むとはいかないかもしれないが、まねしたい学び方だ。

 

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