「歌舞伎座が新しくなります。僕は初舞台が歌舞伎座なので、ここはいちばん特別な場所でもあります。この時代に銀座の一等地にあのような立派な専用劇場を建てるのは、ありがたさを感じるばかりです。最初の公演に出演させていただくのは一生に一度しかできない経験でもあり、ぜひ見に来ていただきたいですね」

 

そう語るのは市川染五郎さん(40)。4月2日に開場する東京・歌舞伎座。その開幕公演『柿葺落四月大歌舞伎』第1部最初の『壽祝歌舞伎華彩 鶴寿千歳』に出演する。これは歴史に残る名舞台になると、歌舞伎ファン以外からも注目を浴び、チケットはすでにプレミアものとなっている。

 

そんななか、「チケットが完売になった席も多いですが、歌舞伎座だけは、たった1,500円ほどで見られる方法があるんです」と話すのは、歌舞伎好きが高じて劇団『花組芝居』を立ち上げた座長の加納幸和さん。そんな加納さんが、プレミア歌舞伎を1,500円で堪能できる方法を教えてくれた。

 

「『一幕見席』を当日購入すればいいんです。4階の最後の列ですが、映画と同じくらいの値段で”生きている芸術”を見られたりします。役者だけでなく、義太夫や三味線などの脇を固める方たちもスペシャリストばかりですから、これほどぜいたくな1,500円はありません(演目によって値段は異なります)」

 

これで気に入れば、次回はもっとよい席でじっくりと味わってみればいい。歌舞伎の醍醐味を知るためには、生の歌舞伎に接してみることが大切。まだ一度も歌舞伎を見たことがないという人は、この方法をためしてみてはいかが?

関連カテゴリー:
関連タグ: