いちゃりばちょーでー
「人生の基本となるのは家族愛です。そこから近隣愛、友情、男女の愛へと広がっていくのです。『いちょりばちょーでー』とは、沖縄の言葉で、『出会った人はみな兄弟』という人類愛を意味しているんですよ。この愛を育むには子どものころから、お年寄りや兄弟、親族との触れ合いが大切です。
ただ、核家族化された現代、祖父や祖母に何年も会わない人も多くなっていますよね。家族愛に触れる機会が少なく育った子は、友人や他者にも愛情の示し方がわかりません。最近は、心にバリケードを作り孤立する若い相談者も増えています。
沖縄では年に1度、子孫が全員、先祖のお墓に集まりピクニックのように楽しみます。これは先祖供養と同時に、親族の互いの愛情確認をしているんですね。
ぜひ皆さんも年に1度は、里帰りをして親子水入らずで親族と触れ合いましょう。家族愛が豊かに育まれると、友情や男女の愛も自然と身についていきます」