「ハーブはヨーロッパを中心に、古くから薬として使われてきた植物です。心身の不調を整えたり、予防したり、自然療法として確立されているんですよ」
そう語るのは、有機ティーブランド「WHITETREE HEALTH AND BEAUTY」代表で、著書に『ココロとカラダを癒す ハーブを楽しむ暮らしのレシピ』(朝日新聞出版)があるフローレンスめぐみさん。
近ごろ、おしゃれカフェやSNSのインテリアでよく見かけるドライフラワー。シックで洗練された見た目で人気だが、なかでもドライにしたハーブは、じつは女性にうれしい力を発揮するという。
「薬というと苦いイメージですが、ハーブは香りがよくておいしいから、生活に無理なく取り入れられるのが魅力です。更年期障害など、ホルモンバランスの乱れからくる不調にも適していますし、この時期なら、殺菌作用や冷え解消効果があるから、風邪対策になります。ハーブはドライにすることで成分が凝縮して効能が高まり、保存性が上がるので、まとめて作っておくといいですね」
ドライハーブの作り方は、ハーブを少量ずつ束にし、乾いて縮んでも落ちないように輪ゴムでまとめ、風通しのよいところに茎を上にしてつるす。目安は1週間程度。その後、あれば乾燥剤と一緒に密閉保存袋に入れておくとよい。
また、ドライハーブリースの作り方は次のとおり。飾りながらの乾燥が可能だ。
【材料/Φ約20cmのリース1個分】
ローズマリー(10~15cm)…10~12本
ラベンダー(5~15cm)…2~3本
セージ(10~15cm)…2~3本
リースのベース(Φ約20cm)…1個
グリーンワイヤー(Φ0.35×36cm)…14~18本
麻ひも(好みで、約20cm)…1本
【作り方】
1)リースのベースの上にローズマリー2本おき、グリーンのワイヤが見えないよう少しずつずらして重ねていき、ぐるっと1周させる。
2)さらにローズマリーを2本ずつ、ワイヤが見えないよう少しずつずらして重ねていき、ぐるっと1周させる。
3)ローズマリーの上からセージとラベンダーを、ローズマリーと同様に数カ所とめる。
4)好みで、つるすための麻ひもを結びつける。先につけてもよい。
ドライハーブを始めるなら冬が最適。空気が乾燥しているので途中でカビる心配がなく、初心者でも簡単に作ることができる。冬を元気に美しく過ごすために、さっそく始めてみてはいかが?