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新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって、この夏のボーナス支給額は昨年より平均で5万6,000円の減額に(日本生命調べ)。この家計のピンチをなんとか乗り切るために役立つワザを、マネーの賢人に教わりましたーー。

 

「6月30日をもって、消費税アップ時に導入された2%や5%の還元があった『キャッシュレス・消費者還元事業』が終了しました。これは、キャッシュレス化を促進している家計にとっては、コロナ禍の夏のボーナス減と合わせ、見えない負担になると思われます」

 

お得なポイント還元の情報に詳しいファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんはそう話す。風呂内さんによれば、キャッシュレス決済の特典に関する懸念はそれだけではないという。

 

「高ポイント還元だったクレカや、コード決済にチャージして2重取りするなどの条件は頻繁に変わります。こういった状況では、恒常的にお得を確実に積み上げていくのが賢明ではないでしょうか」

 

そこで、風呂内さんがキャッシュレス活用で「ボーナス減の夏」を乗り切る家計の裏ワザを教えてくれた。

 

【裏ワザ1】「楽天銀行デビットカード」or「Visa LINE Payクレカ」で高還元率のポイントをGET!

 

「クレカやコード決済の条件が頻繁に変わるなか、「Visa LINE Pay クレジットカード」(3%還元、’21年4月まで)が無難でかなりお得なカードと言えます。ただ、クレカは支払いが後払いになるため、お金の管理に自信がない人は即時引き落としのデビットカードのほうが安心。お勧めは、使った金額の1%がポイント還元される「楽天銀行デビットカード」。買い物のメインにはこの2つを選ぶことをお勧めします」(風呂内さん・以下同)

 

【裏ワザ2】紙のポイントカードは店舗のアプリに切り替えクーポンを活用!

 

「楽天スーパーポイントやTポイントといった複数店舗で使用できるポイントカードはもちろん、よく使う店のポイントカードも、会員アプリをダウンロードして、ポイントをスマホで一括管理しましょう。ポイントのもらいそびれを防ぐだけでなく、スーパーやドラッグストアなど、アプリからチェックできる割引クーポンも利用できることが多くたいへん便利。お財布がポイントカード類で膨れ上がってパンパン、ということもなくなりますよ」

 

【裏ワザ3】貯蓄用の口座をネットバンクに開設して金利メガバンクの200倍に!

 

「現在の大手銀行の普通預金の利率は0.001%。100万円を1年預けても、利息はたったの10円です。いっぽう、ネットバンクには利率0.1〜0.2%という高利率の銀行が。普通預金金利No.1は、『あおぞら銀行BANK支店』の0.2%。現金の出し入れには、ゆうちょのATMが無条件で手数料無料で使えます。『楽天銀行』は、同グループの楽天証券に口座を作り、アカウントを連携すれば普通預金の利率が0.1%に。貯蓄として寝かせるお金だけ、こうした口座を活用してみては」

 

今年9月からは、電子マネーなどを中心としたキャッシュレス決済とマイナンバーカードを利用した「マイナポイント制度」がスタートするが、賛否が分かれている状態。風呂内さんが紹介してくれたアイデアを活用して、家計への負担を軽減していこう。

 

「女性自身」2020年7月28日・8月4日合併号 掲載

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