■母に教わった“節約”の考え方
積立投資で資産運用し、すでにFIREを達成したジェイソンさん。
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略で、経済的に自立し、働くことにしばられずに生きるムーブメント。投資で増やしてFIREの金額に到達すれば、働くことから解放され、自由に生きていけるという考え方だ。
「もし月15万円で暮らせるなら、FIRE達成額は15万円×12カ月×25年=4,500万円。あとは資産運用だけで好きに暮らしていけるんです」
“投資家”である一方で、日ごろからムダなものにはお金を使わない“節約家”だ。
「僕の母は専業主婦でしたが、つねに割引券やセール品を探していました。『お父さんの給料と同じくらい、節約で家計に貢献しているのよ』『すべて半額で買えたなら、それは給料を倍増させているのと同じこと』と話していましたね」
その影響もあってか、奥さんとも金銭感覚が一致しているという。
「夫婦で感覚が違うと、お互いにストレスがたまるから、真っ先に話し合うべきポイントだと思います。アメリカでは、銀行口座は基本的に夫婦名義。だから、結婚したら“2人のお金”という感覚が生まれますが、日本は個人名義ですよね。自分がせっかく節約しても、相手がそのぶん『よ~し、使えるぞ』とならないよう、方向性をすり合わせておくべきです」