厚切りジェイソン 子供のマネー教育は「手書きノート通帳」で
画像を見る ジェイソンさんは3人の娘に手書きの「ノート通帳」を作り、お金を管理させている

 

■して“いい”借金もある

 

そんな節約家の彼も、家族との時間が大切だからこそ「自宅の購入はちょっと頑張った!」と笑う。

 

「日本は借りるほうの金利もすごく安い。現金で買わず、資産運用しながらローンを組むとして、借りる金利が2.6%、資産運用の利回りが5%なら、その差額2.4%で完済できるし、30年後には家もお金も手元に残る(笑)。借金にも、いい借金と悪い借金があるわけです」

 

いい借金の目安は、金利3%以下。自身のインデックスファンドの利回りを下回ることが条件だ。

 

「もちろん、いい借金だとしても、買おうとしているものが本当に必要か、きちんと考えることが大前提。それは、日常の買い物から意識することで習慣づきます。たとえば、あなたは毎日500円のコーヒーを買う。時給が1,000円だとすると、その1杯のために1日おきに1時間、働いていることになる」

 

惰性のコーヒーは、「あなたの労力に見合っていますか?」とジェイソンさん。

 

「もちろん本当に好きならいいけど、1日540円。1年なら19万7,100円!! それを投資に回せば、年の利率が5%として20万6,955円。1年で約20万円、20年で400万円! ただの惰性で定期的に発生していくお金は、“自由に生きることを先送りにしている”ってことなんだよ~!!」

 

何を買うにせよ、「稼ぐ労力と支払う価値」を天秤にかけるのだ。

 

「誰しも、コーヒー含め、欲しくないものを買わなければ、多くの収入は必要ないんじゃないかな? 一度、自分が幸せに生きるにはいくら必要か考え、最大限にカットしたうえで、残った額を投資に回してみる。それでお金が増えれば、自由に、幸せになれませんか? でも、全員が何も買わなくなったら、世界の経済が止まってしまう。ものを買う人のおかげで株価が上がる、という事実のなかで、消費と節約にメリハリをつけて、それぞれが幸せになりましょう!」

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