■“重さあたりの値段”で野菜を考えるのもコツ
日配品コーナーの合間に、冷凍野菜もチェックしておきたい。旬ではない野菜や、必要なのに値上がりしている野菜は、冷凍のほうが安いことも。
「野菜が高騰しているときは、どちらがお買い得かを考え、冷凍野菜を選ぶのもあり」(テツさん)
野菜売り場に行くのは最後。残った予算で3日分の献立に必要なものだけを買うのが鉄則だ。
「予算の枠から、まずは絶対に必要なメインの食材と日配品を買い、残りを使って野菜を買うというイメージです」(和田さん)
野菜は“重さあたりの値段”で考えるのも節約のコツ。
「たとえば198円だったオクラが98円になっていたりすると、思わず手に取ってしまいますが、“重さあたりの値段”で考えると、キャベツ200円のほうが安い。“食べる量に対していくら払うか”の観点で、大根や白菜など重いものから考えてください」(テツさん)
総菜売り場には近づかないことが、食費節約には必須とも。
「総菜の価格の大部分は人件費が占めていて、店にとっては40%くらいのもうけが出ます。これは、見方によってはお客のほうが損をしているということ。当然、材料を買って家で作ったほうが安あがりです」(テツさん)
和田さんは、お米や調味料、缶詰などが置いてあるレギュラー棚には、本当に必要なときだけしか寄らないそう。基本は月に1回、まとめてネットスーパーで注文して、届けてもらう。
「レギュラー棚には“○○専用だれ”“有名レストラン監修”といった魅惑的な商品が並んでいて、『どんな味なんだろう』と試したくなるので、見ないのが一番。
お菓子やお酒といった嗜好品も、より安く買えるドラッグストアやお酒の量販店で、食費とは別の“お小遣い”から買っています」
物価高騰の今こそ、スーパーでの買い物ルートを見直して、ムダ買いを回避しよう!