「自分の使い方に合ったゴールドカードを選べば、年会費を払っても、払った分以上にお得になるカードがあります」
こう話すのは約110枚のクレジットカードを保有し、実際の使い勝手を発信する“ポイントの達人”、菊地崇仁さんだ。年会費を払うと損した気分になるため、ゴールドカードを持つことは考えていない人は少なくない。でも実は、お得な特典で元が取れることも。
そこで、菊地さんが映画やグルメといった趣味やどこでの利用が多いかなどの生活スタイルごとに、年会費を払う価値のあるおすすめのゴールドカード8つ教えてくれた。
【1】大手キャリアのスマホをよく使う
「まず、ドコモやau、ソフトバンクの大手キャリアと契約し、携帯料金が月1万円を超える人に、お得なゴールドカードがあります」(菊地さん・以下同)
契約先がドコモなら「dカードGOLD」、auなら「au PAY ゴールドカード」、ソフトバンクなら「PayPayカード ゴールド」。年会費はどれも1万1000円(税込み・以下同)で、自社の携帯料金はポイント還元率が10%(auのみ11%)。だから、携帯料金が月1万円だと1000ポイントもらえ、1年で1万2000ポイントたまる。これだけで年会費の元が取れ、買い物などで得たポイントはすべてもらい得になるという。
【2】コンビニやチェーン系飲食店をよく利用する
コンビニやチェーン系の飲食店をよく使う人には「三井住友カード ゴールド(NL)」を。NLはナンバーレスの意味で、券面にカード番号が記載されていない。
「番号を盗み見される心配がなく、セキュリティ性の高いカードです」
メリットは、対象店で交通系カード決済のように「タッチ決済」すると、最大5%還元になること。
「対象店で月1万円使えば月500ポイント、年6000ポイントもらえます。年会費の5500円はそれだけでおつりがくる状態。また、カードを年100万円以上利用すれば年会費が翌年以降ずっと無料という点も◎です」
年100万円は使いすぎでは?
「そんなことはありません。2人以上の世帯だと光熱費や保険代などの固定費が月5万円、食費が月5万円くらいかかるでしょう。これらの支払いをすべて1つのカードに集約すれば、年100万円はそれほど難しくないと思います」