【3】不快なにおいがある
「嗅覚もダイレクトに脳を刺激します。特に梅雨時は生乾きの洗濯物のにおいがありますし、暑くなるにつれて、キッチンの生ごみや排水口、洗う前の食器などがにおいやすくなってきます。小まめに掃除をしたり、梅雨時には、アロマの香りやお香をたいて空間のにおいを改善しましょう」
【4】肌ざわりが不快
「ルームウエアや寝具、タオルなどが、もともと気に入らない肌ざわりだったり、使い古してごわごわになっていたりしていないでしょうか。着心地、肌ざわりの悪さもストレスの原因。自分の気に入ったものにしましょう」
【5】たくさんの「やらなきゃ」がある
「未開封のダイレクトメール開けなきゃ、洗濯とりこまなきゃ、犬の散歩いかなきゃ……。ちょっとした『やらなきゃ』の未達成タスクが視界に入ることで脳を使いストレスになります」
さまざまなものが目に入る部屋はよくない。ものを捨てたり、収納を工夫するなど、可能な限り目に入るものを少なくしてみよう。
「五感が私たちの心身に与える影響は大きいです。ものよりも、自分自身を大切に扱うことが、疲れる家の改善に役立ちます」
■夏は室温も疲れの原因に
「これからの季節、さらに疲れの原因となるのが室温です」と語るのは、温活の専門家で、統合医療SDMクリニックの川嶋朗院長。
「暑いからとエアコンでガンガンに部屋を冷やしていませんか?一時的には快適でも、冷やしすぎると、体の発汗作用が低下して体力が奪われてしまいます。さらに室内の温度を下げすぎると、特に更年期の女性は自律神経のバランスを崩し、疲れやすくなります。また、外に出たときに急激に暑さを感じ、熱中症にもなりやすいんです」
エアコンは28度に設定し、扇風機やサーキュレーターで風を室内で循環させるのがいいという。
「窓際に観葉植物などを置いてグリーンカーテンにする。朝夕の家の前への打ち水もおすすめです。家の中を快適にしつつ、適度な運動や散歩で、自律神経を整えて元気になりましょう」(川嶋先生)
睡眠時間を含め、もっとも多くの時間を過ごすことになる自宅。疲れにくい家に改善して、快適に過ごそう!