横山光昭さんが解説「新NISAで60歳から老後資金は800万円を目指す」
画像を見る 長生きする分、金融資産の寿命も自分で延ばす必要があるという

 

■利回り以内の取り崩しで老後資金は減らない

 

20年投資を続けたあとの現金化のやり方は?

 

「介護施設への入所などで資金が必要なときや、ムダ遣いを減らしても生活費が苦しくなったときなど、必要なタイミングがきたら少しずつ取り崩します。『積み立ては2万円、5万円といった定額で、取り崩しは4%、5%といった定率で』がセオリーです」

 

5万円ずつ積み立て、約2千万円の資金がある人が、年4%取り崩すと、初年は80万円受け取れる。約800万円の老後資金なら4%だと32万円、5%だと40万円を手にすることに。取り崩した残りは、その後も運用を続けます。これまでどおり5%で運用できれば、5%以下の取り崩しなら資産は減らない計算です。5%より多く取り崩したとしても、運用でかなりカバーされ資産が長持ちするでしょう」

 

絶対にやってはいけないのは、取り崩すタイミングですべて売却して預金に移してしまうこと。

 

「ほぼゼロ金利の銀行預金がいかにもったいないかわかるでしょう。定年世代はまだ間に合います。新しいNISAを待たず、今からすぐに始めるといいでしょう」

 

つみたて投資で、長生きに耐えうる「減らない資産」を作ろう。

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