■受け子の特徴は共通している

 

こうした詐欺から身を守るためにも、手口と、キャッシュカードすり替え詐欺などで訪問してくる受け子の特徴も知っておきたい。

 

(1)マスク、(2)体形に合わないスーツ、(3)金融機関や公的機関の職員を装うため、偽の身分証を付けている、(4)頻繁にスマートフォンを操作し、イヤホンを使って通話をしている、(5)周囲を見回し、表札を確認しながら歩くなどが怪しい特徴だ。

 

「闇バイトの大学生を、急ごしらえの社会人に仕立てていることが多い。借り物のスーツにスニーカーやリュックなど、不釣り合いな着こなしであることも報告されています。また受け子は直前まで何をするのか知らされないままなので、指示役の連絡を受けるためイヤホンをしているケースも。

 

ただし最近では“見た目対策”をして、違和感ない身なりの受け子も増えてきています」(京師さん)

 

こうした詐欺は、訪問する前に電話をかけてくることが多い。

 

「登録された詐欺の電話番号はそもそも受けない、相手側には『迷惑電話防止のため、録音されます』というメッセージが流れる、迷惑電話対応の電話機を導入してもいいでしょう」(京師さん)

 

前出のフナイムさんも同意見だ。

 

「固定電話には応答せず、留守番電話にしておくべき。犯人心理として証拠は残したくないから、留守電にメッセージは残しません。さらに、詐欺電話のほとんどは固定電話にかかってくるので、固定電話を解約することも選択肢です」

 

身の回りには、常に詐欺の落とし穴があることを忘れずに。

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