【4】プチプラアイテムに飛びつく
「安い物を買って雑に扱って壊したりすると、結局、損をすることに。よい物を大事に使い続ければ、買い替えが不要な分、節約になります。また、質のよい物を使っているとぜいたくな気持ちにも浸れて、生活もうるおいます」
【5】なんでもフリマに出す
「フリマアプリは、販売に時間と労力がかかります。割り切ってリサイクルに回すなど不要な物を家にとどめないほうが結果的によいでしょう。使わない物のために部屋が占領されて家賃がかかっているのは、もったいないことです。
また、家電は省エネのものに買い替えるほうが長い目で見て節約になります。10年以上使っている家電は、買い替えを検討してもよいかもしれません」
【6】節約術の取り入れすぎ
「張り切って、あれもこれもとはやりの節約術を一気にたくさん取り入れると、結局全部続かなくなります。無理のないよう、節約術は1つずつ試して、自分に合ったものを長く続けましょう。習慣化してきたら、次の節約術にチャレンジするとよいでしょう。
節約は1つずつステップアップするもの、と捉えて」
【7】ガマンをしすぎる
「趣味や外食など、自分の好きなことを全部やめてしまうとストレスになり、ある日、突然、爆発消費につながるので、メリハリをつけることが大事です」
リバウンドが起きると大損するので、無理をして節約をするのはやめよう。
逆に、ののこさんがやってよかったと特におすすめする節約術は、下味冷凍。調理の時短にもなり、年間約5万589円も節約になったそう。
「忙しくて食事の用意に時間が割けないときや、疲れて動けない日などのために、ちょっとのひと手間で“冷凍貯金”をしておくことで気持ちに余裕ができました。
週に一度、スーパーに行って食材を買い、下味冷凍をしておけば、平日の夜がとても楽なんです。フリーザーバッグに肉や魚と調味料を入れて冷凍するだけ。
食べるときに解凍して調理をするのですが、素材のうま味が増してコクがアップ、忙しい日なのにちゃんとした食事が作れることに達成感があります。
出かけると、疲れたから外食しようという気持ちになりますが、冷凍してあるものを消費せねばという使命感もあり、家に帰って食べたほうがいいねと、家族と話す場面も多いです」
と外食費の節約にも貢献。また、野菜高騰のときこそまとめて買って食べきれない分は冷凍しておくことでロスも防げて調理も楽になるとのアドバイスも。
また、毎月の食費・生活費の金額を決めることでお金の流れを把握することも重要だそう。
「月に一度、ひと月分の生活費にあたる現金を千円札で用意し、1週間ごとの予算に分けてファイルに保存します。
使った金額をファイルから抜き、“使った金額用のファイル”に移動していきます。これならキャッシュレス決済でも何にいくら使ったかが分かり、お金の流れを把握しやすいんです」
とはいえ、毎日の節約はつらいと感じることもある。
「モチベーションを保つには、過去の自分と比べること。たとえば年に一度、固定費を見直すのですが、今年は3千円節約できました。昨年より千円でも多く貯金ができたら、偉い! と自分を褒めるんです。その繰り返しで、借金返済と家の購入までできました」
節約が苦手でも、まずは“やめるべきこと”から手をつけてみることが大切。
上を見ればキリがないので、いきなり高いハードルを設定せず、ついやりがちな行動を反省してみることで、スムーズな一歩が踏み出せるはずだ。