■貯め下手には典型的な口グセが!
お金が貯まらない人の習慣は、口グセにも表れる。
「何かにつけて『もったいない』と言う人は、倹約家のように見えて、実はお金より物を溜め込んでいるケースをよく見かけます」
物が多くなると、必要なものが見つからなかったり、持っていることを忘れたりして、結局同じものを購入するハメに。
本当に必要なものを大事に使っていないことで、衝動買いも多くなる傾向にあるという。
「しかも、物が多い家に住んでいれば、探す手間がかかって時間を失い、落ち着いて物事を考えられなくなります。そうすれば、先の見通しを立てるヒマもなく、行き当たりばったりの行動になって、予定外の出費が増えるという負のスパイラルが生まれるのです」
貯まらない人の典型的な口グセは、「これくらいは普通」。
「よく聞きます(笑)。『みんなやってる』『みんな持ってる』という気持ちは『バンドワゴン効果』といって、みんなが支持していると聞くと、より一層それが欲しくなる心理が働いている可能性が。自分の判断に自信がない人がわりと陥りがち」
■お金が貯まらない人の悪癖10
【1】都合よく数字を丸める(四捨五入する)
買い物の金額や貯蓄額を、ざっくりすぎる数字で把握。「支払ったのは6万円くらい」と言いながら、実は6万8000円など、都合よく数字を丸める。自分が把握しているつもりの額と現実の金額に大きな差が出て、慌てることも。
〈対処法〉お金の計算は、ざっくりとではなく、百円単位で行おう。支出額の把握はムダ遣いを防ぐ第一歩。計算が苦手な人はスマホに無料の計算アプリなどを入れておくと便利
【2】なんでも先延ばしにする
「明日までの提出書類を書かない」「返事を保留したまま」「整理する予定の書類が山積み」など、先送りグセや保留グセがある。お金の使い方も、後先考えずに欲求を先に実現させてしまう悪いクセが。貯蓄にまわすべきお金を無計画に使ってしまう習性も。
〈対処法〉先取り貯金がおすすめ。給与が入るタイミングであらかじめ決めた金額を先に貯蓄にまわし、残りのお金で生活することで、いろいろ考えなくても、自然と貯まる仕組みをつくれる。
【3】ビニール傘をよく買う
出掛ける前にバタバタ準備することが多い。“雨が降るかも”と考えずに家を出るため、ビニール傘を毎回買うハメに。コンビニで傘を買うついでにスイーツも買うなど、余計なお金を使う機会が増え、どんどんお金が減っていく。
〈対処法〉朝に天気予報を見る習慣を。一日の行動を考え、服装や持ち物の準備を万端に。一日の予定を見通して行動することで、数年先を見通す訓練にもなる。
【4】車をよくぶつける
「これくらい大丈夫でしょ!」と運転した結果、車をこすったり、ぶつけたりする失敗を何度か経験済み。乱暴な運転をしていることに気づいていない可能性大。保険料は爆上がり、修理代はもちろん燃費も悪く、ケガをしたときの医療費もかさみ、ため息をついたこと多数。
〈対処法〉物を大事に扱うことが、節約につながると意識する。急いでいるときはまわりが見えなくなって、運転も荒くなりがち。勢いで行動せず、一呼吸おいてしっかりと確認を。