4月1日、国内最高齢のジャイアントパンダ、タンタン(旦旦)が死亡したことが分かった。タンタンは’00年、4歳のときに神戸市立王子動物園に来園。阪神・淡路大震災で被災した市民を元気づける存在となり、「神戸のお嬢さま」の愛称で20年以上愛され続けてきた。昨年9月には28歳の誕生日を迎え、人間の年齢に換算すると100歳相当の高齢となっていた。
タンタンの死によって、現在、日本にいるジャイアントパンダは8頭となった。これまでに全37頭のパンダが日本で暮らしてきたが、どのパンダもタンタンのように多くの人々に愛され、記憶に刻まれている。そこで、本誌は20代~60代の500人にアンケートを実施し、「好きな歴代パンダ」について調査を行った。
第3位に選ばれたのはランラン(蘭蘭)。’72年、日中国交正常化を記念して中国から上野動物園に贈呈され、日本中に大フィーバーを巻き起こした。日本に初めてやって来たパンダということもあり、印象に残っている人が多かったようだ。
《初めて見たパンダだから》
《日本に初めて来たパンダ2頭。子供だったし田舎に住んでいたけど、ニュースやポスターで知っていたから。この頃からパンダのぬいぐるみが売られ始めたし、実際家にもありました。何年後かに初めて東京に行って並んで見ました。だから忘れられない》
《ニュースで何度か見て、とても愛くるしく知り合いにお土産を貰ったから》
続いて第2位はカンカン(康康)。’72年、ランランと一緒に上野動物園に来園。公開初日には見物客が約6万人、その後も毎日平均1万5千人以上が訪れたというだけあって、実際に見に行った人のコメントも多く寄せられた。
《上野動物園に行って実際に並んで見たことがあるから》
《一期生は特別。記憶に残っている》
《初来園の時に、今は亡き母に手を引かれて観に行った。その時はチラッとしか観れず、人混みばかりが印象にあるが、今となっては懐かしい思い出です》
そして、第1位に輝いたのはシャンシャン(香香)。’17年、リーリー(力力)とシンシン(真真)の子供として上野動物園で生まれると、爆発的な人気でアイドル的存在となり、その経済効果は500億円以上とも言われていた。’23年に中国へ返還されたが、今もなおファンに愛され続けている。
《愛嬌があり可愛い》
《上野で誕生して、その成長を見守ってきたので他のパンダ以上に情が沸いてくる》
《とにかく顔がかわいい。シャンシャンを見て初めてパンダがかわいいと思ったくらい。美人さんだということが誰の目にもわかる。名前もかわいい》