【新NISA開設】金融機関の窓口で要注意な“損する一言”「債権なので安心」は危険!
画像を見る 証券会社の担当者の言葉をすべて信じるのも危険(写真:KY/PIXTA)

 

■ダメ事例5「債券だから安心です」という担当者の言葉を信じる

 

投資が怖いEさんは「新NISAなら安心」と言われ投資を始めることに。

 

それでも不安が消えず、「株価みたいに上がったり下がったりせず、安心な投資はないか」と証券会社の担当者に聞くと、「債券なら安心です」と答えが返ってきた。

 

【対処法】

 

株より債券市場は安定的なことが多いが、金融機関が勧めるのは「外国債」がほとんどだ。

 

「外国債は債券市場の値動きのほか、円に換金する際の為替が損益に影響を与えます。為替は慣れた人でないと難しいもの。投資は『理解できないものには手を出さない』というのが鉄則です」

 

投資初心者にわかりやすく解説する金融機関は少ないそう。「安定している」「債券は安心」でゴリ押しする金融機関は怪しいかも。

 

■ダメ事例6「普通預金はもったいない」と言われ、投資にすべて投じる

 

先月退職金を受け取ったFさん。

 

人生で初めて見る大きな数字が通帳に並び、浮足立っている。何か急いで手を打たないといけない気がして金融機関に駆け込んだ。

 

「普通預金に置いておくなんてもったいない。せっかくの大金、成長投資枠で増やしましょう」と言われ、大金を一括投資してしまった。

 

【対処法】

 

投資にリスクはつきものだ。もうかることも、損することもある。

 

「投資は、損しても許容できる範囲で行いましょう。初心者は月1万円など少額から始めてください」

 

退職金の投資が大暴落して「家族に言えない」と泣きながら相談に来た人もいるという。

 

「投資は熟成ワインと同じ。“10年、20年先のお小遣い”と考え、大きく育つのを待つものです」

 

とすると、2~3年後に使う予定のあるお金は?

 

「投資には不向きです。退職金のような大金でも、しばらくは普通預金のままで大丈夫。いつ、どれくらいのお金が必要かなど退職金の使い道を決めるのが先決です」

 

流行にあおられることなく、上手に新NISAを活用しよう。

【関連画像】

関連カテゴリー: