《親の生命保険》プロが教える「保険証券が見つからない!」場合の対処法3選
画像を見る 「確か加入しているといってたのに」では遅いときも(写真:nonpii/PIXTA)

 

■親が高齢になったら家族(情報)登録制度を利用

 

「せっかく加入していたのに使えなかった」という残念な保険も。

 

Cさんの親は常々「医療保険に入っているから入院しても安心」と話していた。だが加入していたのは、入院5日目以降しか給付金が出ない古いタイプの医療保険。Cさんの親も3日間の入院で「使い物にならなかった」と憤る。

 

「がん保険に入っている」と言うDさんの父も、10年以上前のがん保険のままだった。幸い早期発見で「上皮内新生物」が見つかったが、古いがん保険では保険金支払いの対象外。せっかく10年以上保険料を納めていたのに、保険金は1円も出なかったという。

 

「保障が本当に必要か、今の時代に合っているかなども確認して」

 

使えない保険に保険料を払うのはもったいない。解約して保険料分を貯金したほうがよい場合もあるだろう。

 

「親が高齢になったら、保険会社に家族の連絡先を登録しておく『家族(情報)登録制度』の利用がおすすめです」

 

登録された人は、保険会社に保険の契約内容などを照会できたり、契約者の代わりに保険の請求書類などを取り寄せることも可能だ。

 

「急な入院などのとき、親に代わって連絡できるのは安心です。ただし、登録者が保険金を請求できるわけではありません」

 

親が病気で保険金を請求できない場合はどうすればいいのだろう。

 

「『指定代理請求制度』を利用しましょう。あらかじめ契約者が指定した代理人は、保険金を請求することができます。代理人は、契約中の保険にも指定できますよ」

 

子どもを思って保険に加入する親の好意を無にしないためにも、親の保険は定期的に見直そう。

 

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