■積立投資を始めたられっきとした投資家だ
「オルカンは、直近3年間の保有でリターンは年率16.26%。よい時期だったのでしょう。できすぎなくらいのよい成績です。
ただ仮に、今年1月にオルカンを買っていたら、トランプショックに見舞われ、直近6カ月保有のリターンはマイナス3.32%。元本割れを起こしています」
一度にまとまった資金で一括購入すると、株価の暴落や急上昇などの荒波を受けやすい。
暴落するとショックが大きいし、よい成績でも『もっと買っておけばよかった』と後悔が残る。
どんな買い方がいいのだろう。
「定期的に少額ずつ購入する積立投資がおすすめです」
定額の積立投資では、投資信託の購入単価が高いときは少量を、安いときは大量に購入することになる。
これが購入単価の平準化につながり、大暴落などのリスクを抑えられるというのだ。
「ポイントだけの投資でも、定期的に自動で積立投資ができる証券会社もたくさんあります」
たとえば楽天証券でポイント投資がしたい場合は、「楽天ポイントコース」を選択。
投資先を選び、投資するポイントの上限を設定する。
持っているポイントを「すべて使う」や「毎月の上限○○pt」などから選べばよい。
たとえば上限を500ptと設定すると、手持ちのポイントが500pt以上あれば500ptを、500ptなければある分だけを投資に回す。
こうした積立投資を始めたら、元手はポイントで月々数百円といった少額でも、れっきとした投資家デビューだ。
「少し慣れてポイントだけでは物足りなくなったら、現金と合わせての投資も可能です。
投資する現金がクレジットカード決済なら、証券口座に入金する手間もなく、忘れていても投資を続けられます」
ポイントは「いかにためるか」より「どう有効に使うか」を考えてほしいと菊地さんは言う。
絶対に避けたいポイントの失効対策にも有効だ。ポイントで欲しくもないプレゼントを手にするより、ポイント投資でお小遣い稼ぎを始めよう。
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