バッテリーに悪影響、個人情報が抜かれる…今すぐ削除したほうがいい“有害なアプリ”を見極めるポイント10
画像を見る (写真:NOBU/PIXTA)

 

■粗悪なアプリはセキュリティも脆弱

 

では、使用しているアプリが有害かどうかを、どう見抜けばいいのだろうか。

 

「残念ながら、アイコンなど見た目だけで判断することはほぼ不可能です。ただし、目安となるチェックポイントはいくつかあります」

 

バッテリーの消耗が早いアプリは、容量が極端に大きいなど、技術力の低い会社が開発している可能性が高く、セキュリティも脆弱であることが多い。アプリ起動時に「ウイルスに感染しました」などの不安をあおる広告や通知が頻繁に表示される場合も、悪質なサイトやアプリにつながりやすく要警戒だ。また、入れた記憶がないアプリは、知らないうちにインストールをさせる悪意のあるアプリである可能性が高い。アプリ起動中に、別のサービスや課金プランを促すものは詐欺の可能性もある。

 

■行ったこともない海外のWi-Fi無制限サービスに加入していた事案も

 

「怪しいアプリを見つけたら、まず確認してほしいのがサブスクの利用状況です。iPhoneの場合は『設定』から自分のアカウント情報を開き、『サブスクリプション』を確認します。Androidの場合はGoogle Playストアアプリで『お支払いと定期購入』を確認。身に覚えのないアプリがあれば、すぐに解約しましょう。実際に、海外へ行ったことがない方が、『海外Wi-Fi無制限サービス』に加入させられ、毎月課金されていたという事例もあります」

 

サブスクの確認が終わったら、次はスマホにインストールされているアプリをチェックしよう。1カ月以上使っていないアプリや、用途が説明できないアプリはアンインストールしておくと安全だ。

 

ただし、アプリ内でアカウントを作成している場合は、まずはアカウントを削除してからアプリを削除する必要がある。

 

■有害アプリはアプリ長押ししてアンインストールを

 

削除の基本は、アプリを長押しして「削除(アンインストール)」を選ぶこと。ただし、機種やアプリによっては完全に消えていない場合があるため注意が必要だ。

 

Androidの場合はホーム画面で、削除したいアプリを長押し、画面上部の「アンインストール」やゴミ箱の絵のところまでアイコンをドラッグ。「このアプリをアンインストールしますか?」と表示がでるので「OK」をタップすれば消去できる。iPhoneの場合は、ホーム画面でアイコンを長押しして「アプリを削除」を選ぶか、「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」からアプリを選択し、「アプリを削除」で完全に消去できる。

 

家族や友達、携帯ショップの店員など、わからないことや不安なことを相談できる相手を作っておくことが大切です。スマホ操作が不慣れだからといって、表示された内容をなんとなく『OK』や『許可』で進めたり、むやみに個人情報や口座情報を入力しないように気をつけましょう」

 

ニュースや仲間内での会話などで、日ごろから危機意識を高めれば、有害アプリによるトラブルを未然に防ぐことにつながる。こまめに自分のスマホを点検し、有害アプリから身を守ろう。

 

【“有害アプリ”の見極め方チェックリスト】

1)位置情報や写真のアクセスを許可しないと起動しない
2)アプリを起動中、バッテリーの減りが異常に早くなる
3)アプリからの通知が頻繁に届く
4)アプリ内でやたら個人情報を求められる
5)アプリ起動時に広告が頻繁に表示される
6)アプリ名が怪しい(不自然な日本語や直接的す表現など[例:投資稼ぎ等])
7)ダウンロードした記憶がない
8)アプリからLINEでの個人のやり取りに誘導される
9)アプリストアのコメントに悪評がある
10)アプリ起動中に頻繁に広告を消すプランや、課金プランが提示される

 

画像ページ >【実例イメージあり】注意!広告を消そうと誤って有害アプリをインストール(他2枚)

【関連画像】

関連カテゴリー: