ストーカーや付きまとい殺人犯から“命を守る帰宅方法” 防犯アドバイザーの回答10選
画像を見る 連行される谷本将志容疑者(写真:時事通信)

 

■“共連れ”を防ぐには「お先にどうぞ」と譲る

 

逮捕の谷本容疑者は事件3日前の事案も入れて、少なくとも2度、マンションのオートロックをくぐり抜ける“共連れ”をしていた。

 

「オートロックを開ける前に、周囲に不審者がいないか確認します。もし、共連れしようとする人がいたら、『お先にどうぞ』と先に譲りましょう。その際、覚えられたり先回りされるのを防ぐため、郵便受けの自分の部屋番号の前には絶対に立たないようにしてください」

 

そして、エレベーターでは。

 

「同乗しようとする人がいれば、『お先にどうぞ』と、先に行き先階に行ってもらい、エレベーターが戻ってきたとき、誰も乗っていないのを確かめてから乗りましょう」

 

自分がエレベーターに乗り、扉が閉まる直前に人が乗り込んできたら、「もしもし」と、スマホに着信があったふりをして、エレベーターからとにかく出ること。

 

それでも同乗者がいる状況を迎えてしまったら「エレベーターの操作パネル前に立ち、すぐ非常ボタンが押せるように」と京師さん。

 

「片手はパネルに添え、壁を背に、体は不審者に向けて立ちましょう」

 

ここからは最悪の想定。羽交い絞めや襲い掛かられたら「日傘を広げて防御することも有効」だ。

 

「スマホをギュッと握りしめるなどの操作でも緊急通報できるので、自分のスマホの機能を、あらかじめ把握しておきましょう」

 

犯人の両目を手で払うというのも有効になる。ただし催涙スプレーは「理由なく所持すると法律違反になる場合がある」という。

 

「不安がある場合は、事前に警察に相談しておけば相談履歴が残りますので、所持する正当な理由となる場合もあります」

 

最後は、エレベーターを降り、自室の玄関ドアを開ける瞬間だ。

 

「絶対に部屋に入られないよう、周囲に人がいないか必ず確かめます。そしてドアを自分が入れる程度に少し開けて、素早く入ります。

 

入ってロックしたら、室内に侵入者がいないか確認してからチェーンやU字ロックをかけましょう」

 

外からの侵入には性的暴行や殺害目的のほか、近年凶悪化している押し込み強盗もある。

 

非常グッズには防刃の手袋やブルゾン、エプロンなどがあるので、幾重にも予防策を立てよう。いざそのとき、助けが来るまでは、自分で身を守るしかないのだから。

 

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