《家庭崩壊したケースも》嬉しい反面、一転して修羅場に…“授かり婚”が招いた親子の壮絶衝突エピソード5つ
画像を見る (写真:sakura/PIXTA)

 

■事例(3)

吉沢理恵さん(54歳・仮名)

 

新社会人の一人息子が8歳上の女性(32)をウチに連れてきて「結婚したい」と言ったのは去年のことでした。彼女は社会人生活10年で男性の扱いにも慣れている様子。対してコロナ禍の学生時代を過ごした息子は、コンパも男女交際もまともにしたことがなかった。

 

そんな息子が「彼女のおなかには、新しい命が宿っているんだ」と言うんです。私は「この女にだまされている」と直感しました。

 

夫は雷を落としてくれると思っていたんですが、なんと「でかしたぞ!」と言わんばかりに歓迎しているではありませんか。

 

夫は家事・育児を一切せず外面だけいいような人間。息子を育てたのは私で、精いっぱいこの結婚に反対しましたが、多勢に無勢でした。

 

孫は無事に生まれ、息子夫婦がたまに顔を見せに来ますが、私は、「愛する息子が奪われてしまった!」という絶望しかありません。夫にその思いを打ち明けても、取り合ってくれません。いま2人暮らしのマンションでは会話ひとつない日もあります。

 

■事例(4)

池上優也さん(57歳・仮名)

 

僕は仕事のうえに育児もしてきたつもりです。共働きでしたので、長女の保育園の送り迎えも、週に何回かしてきました。

 

ところが箱入り娘の長女が28歳になって初めて彼氏を連れてきました。娘より3歳下で俳優志望のフリーターだといいます。

 

そしてなんと「妊娠してるの。結婚しようと思う」などと娘が言うんです。彼は収入もろくにないのに……。

 

よく聞いてみると、娘は小遣いも渡していたそうです。まるでヒモですよ、しかも妊娠までさせられて。それでも妻と「娘を信じよう」と話し、結婚を黙認しました。

 

ところがこの男は、最近、妻に取り入ろうとなにかと声をかけてきます。妻の接骨院の送迎も「僕が行きましょうか?」などと言い、妻は妻でまんざらでもない様子。

 

僕は「まじめに正直に生きてきた結果がこれか……」と、むなしさをおぼえています。

 

■事例(5)

小松菜穂さん(27歳・仮名)

 

私は飲食店経営の男性に引かれました。話は面白く、笑顔が人懐っこい。自然と男女の付き合いとなりました。そんなとき、妊娠。両親の猛反対を押し切って授かり婚をしました。幸せになれると思っていましたが、次第に彼は、本性をあらわにするんです。

 

妊娠中に、初めて手を上げられました。長男を出産後は、蹴りも入れられました。彼はひどいDV男だったんです。両親は激怒して、実家に連れ戻そうとしましたが、彼は泣いて「心を入れ替えます」と。父は「こんな男は約束を破る」と言いましたが、私はまた、信じてしまったんです……。

 

結局、彼のモラハラ体質は変わらず、離婚して実家に戻り、両親と息子の4人で暮らしています。

 

いま、初めて親のありがたみがわかりました。

 

■授かり婚は子の幸せを考え応援すること

 

子どもに「授かり婚をしたい」と言われたら、親はどう対応すればいいのか? 前出の竹内さんは言う。

 

「とにかくお子さんの幸せを考え、応援すること。反対すれば意固地になって燃え上がります。変わらないのは、妊娠した事実。よく話し合って『本当にこの人でいいの?』と確認しましょう」

 

夫婦で意見が違った場合は?

 

「共通の宝物は子ども、と認識しましょう。自分優先になるとパートナーへの長年の不満が出てしまいます。夫婦間でもよく話し合うことです」(竹内さん)

 

愛情をもっての“話し合い”こそ、家族を守る秘訣なのだ。

 

画像ページ >【写真あり】水谷豊は娘、趣里の“授かり婚”には複雑な思いがあるようだ(他1枚)

【関連画像】

関連カテゴリー: