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「最近、『宅配買取りサービス』によるトラブルが増えていると、国民生活センターが発表しました(’17年11月)。これは、不用品などを宅配便で買取り業者に送り、査定して、買い取ってもらうサービスです。買い取りの申込みや査定額の連絡などは、インターネットで行います。相談には、『“ゲーム機本体1万円まで”と宣伝されていたが、実際は数百円だった』など、買取り価格の目安と実際がかけ離れていて納得できないというものが多いです。また『不用品を送った後、連絡がつかない』という悪質なケースもあります」

 

そう話すのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。荻原さんによると、こうしたトラブルは’11年から年々増加。今年度の相談は、昨年度の同じ時期の約2倍となっているという。とはいえ、これから年末にかけて、不用品を整理したい人も多いのでは? そこで、悪質業者を避け、多少のお小遣いもゲットできる、安心でお得なサービスを荻原さんが教えてくれた。

 

整理したい不用品といえば、まずは洋服だ。

 

「『◯I◯I』のロゴでおなじみの『マルイ』では、『マルイの下取り』を行っています。洋服や靴など下取り1点につき200円の割引券がもらえ、2,000円以上の買い物に使えます。開催時期は店舗によりますが、今の時期は多くの店舗で実施中なので、要チェックです。マルイは他社商品でも下取りしてくれますが、新品か、新品に近い物が条件です」(荻原さん・以下同)

 

着古した洋服の場合は、ジーンズセレクトショップ「ライトオン」の「リユースプロジェクト」がおすすめ。

 

「汚れがない限り何でもOK。好きな袋に洋服を詰めて持って行けば、1袋につき1枚、500円クーポンがもらえ、5,000円以上の買い物で使えます」

 

また、「終活」を考えて、使わない宝飾品などを処分したい人も増えているようだ。しかし宝飾品は、人気のあるブランド品以外、中古品として売れるかの見極めが難しく、新品価格の1〜2割相当でしか買い取ってもらえないことも。

 

「そこで、東京のジュエリー専門店「ジュエリー アドバイザー アンド ギャラリー」は宝飾品の「仲介」を始めました。鑑定後に1年間預かり、店舗やインターネットで、適正価格での販売を目指すようです。宝飾品が売れたら、手数料を引いた販売価格が持ち主のものです。買い取りより、高値が期待できるでしょう」

 

処分に困るものの1つに、古い携帯電話やパソコンなどがある。内部に残ったデータなどが心配で、簡単には捨てられない。

 

「そんな小型家電を集めて金属を抽出し、’20年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、『都市鉱山からつくる! みんなのメダルプロジェクト』が進行しています。データ消去ソフトの提供もあります。お小遣いにはなりませんが、オリンピックへの楽しみを作ってみては」

 

この時期は不用品を整理して、家も気分もスッキリ、そして小さなご褒美ももらえる、お得な処分法をぜひ!

経済ジャーナリスト
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