今年もインフルエンザの季節がやってきた。この冬は『香港A型』がはやりそうだという。「風邪との違いは、ひどくなると40度近い発熱、嘔吐、下痢、腹痛、全身痛などが出ること。最悪の場合、高齢者は肺炎、子供は脳炎など、命を落とす危険性がある病気を引き起こします」と医学博士で医療ジャーナリストの森田豊さんは言う。そんな森田さんに、インフルエンザ予防対策を教えてもらった。


〈基本は手を洗うこと〉


帰宅時には必ず手を洗う。特につり革など不特定多数の人が触れたものに触った場合は念入りに。なるべく除菌効果のあるせっけんを使い、最後に手首も忘れずに。手のひらと甲はこすり合わせるだけでなく、軽く爪を立てるような感じで洗う。


〈ビタミンDに予防効果あり〉


最新予防法として、ビタミンDに注目。血中のビタミンD濃度が上がると免疫力がアップし、インフルエンザなどの感染症予防に有効といわれている。ビタミンDは魚類やきのこ類などに豊富。イワシの丸干し、サケ、サンマ、干ししいたけ、アンコウのきも、乾燥きくらげ、煮干し、すじこ、イクラなどが予防に。


〈こまめな歯磨きを〉


口の中を清潔にすると、ウイルス予防にも効果があるといわれている。インフルエンザウイルスは、細菌が出すタンパク質と出合うと感染しやすくなる。特に寝ている間は唾液の分泌が減少し、細菌が増えているので、朝起きてすぐの歯磨きも大切。インフルエンザだけでなく、風邪予防にもなる。

 

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