「あれっ、調子よくないかも……」と気づいたときには、すでにかなり悪化しているケースが。あなたが考えているより、体はずっと頑張りやさんです。病気になる前に体からの静かなシグナルをキャッチして、メンテナンスしましょう。症状が表れる前に気づけば、治すのもラクですよ!

 

なかでも、この春に気をつけたいのが『かくれ脱水』です。体内の水分が不足すると、血液や栄養をスムーズに運ぶことができず、体に不調が表れます。

 

冬の脱水は、体からじわじわと水分が失われ、血液がドロドロに。血管が詰まりやすくなり、脳梗塞、心筋梗塞、肺梗塞などにつながる恐れがあります。いっぽう、暑さで体の水分と電解質がいっきに失われやすい夏は熱中症の危険が。そして、春でも、朝夜と昼間、日なたと日陰などの気温差が脱水につながることがあるのです。

 

そこで、かくれ脱水のチェックリストをご紹介。監修していただいたのは、済生会横浜市東部病院のこどもセンター肝臓・消化器部門小児科医長で医学博士の十河剛先生。ひとつでも当てはまれば『かくれ脱水』の可能性ありです。

 

1.尿の量が減って、色が濃くなった。

2.尿の回数が減った。(1、2で”むくみ”のある場合には腎臓が悪い可能性あり)

3.毎日、便が出ているがうさぎのウンチのようにコロコロ、もしくはひび割れたような便だ。

4.のどがかわく。

5.乾燥して皮膚がカサカサする。

6.口のなかがネバネバする。

7.風邪をひいていないのに、頭がぼーっとすることがある。

8.風邪をひいていないのに、熱っぽくかんじることがある。

9.体が重く、だるい。

10.めまいや立ちくらみがある。

 

「チェックリストに当てはまり、体調不良を感じる人は、脱水症状かもしれません。積極的にお水を飲むようにしましょう。お茶やコーヒーは利尿作用があるので、ほどほどに。また、下痢やおう吐、急激に大量の汗をかいた後などは、ナトリウム濃度が高く、吸収率のいい『経口補水液』での水分摂取もおすすめします。なお、高血圧、腎臓病、心臓病で水分や塩分を制限されている方は、主治医に相談してください」(十河先生)

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