今や国民食といえるカレー。煮込めば煮こむほどおいしくなる、と言われるが、そんな概念をくつがえす時短テクニックを、イタリア料理店「オステリア ルッカ」オーナーシェフの桝谷周一郎さんが教えてくれた。これだけで本格的カレーが!
『コスモ直火焼カレー・ルウ(辛口)』で作る「いちじくカレー」
材料/4人分 カレールウ120g、牛もも肉300g,にんじん1本分、じゃがいも2個分、玉ねぎくし切り1個分、いちじくざく切り3個分、赤ワイン90cc、水800cc、オリーブ油大さじ2、生クリーム適量、パセリみじん切り適量
作り方【1】牛もも肉はひと口大に切って塩・こしょう・薄力粉をまぶす。【2】フライパンに油を強火で熱し、肉を炒め、にんじん、じゃがいも、玉ねぎを加え炒める。【3】いちじくの半量と赤ワインを加え、水分が半分になるまで煮詰める。【4】水500cc,ルウ半量を加えて中火で煮る。具材に火がとおったら、残りの水、いちじく、ルウを加える。【5】仕上げに生クリームをかけ、パセリをふる。
マジック・アイデアは、“具材にいちじく”と“ルウを2回に分けて入れる”ところだ。
「フルーツのさわやかな甘味は、具材として秀逸。ぶつ切りにして食感も楽しんで。ルウは途中で具材にカレー味をしみ込ませるために入れて煮ます。これだけでコクが違いますよ」(桝谷さん)
『2段熟カレー(辛口)』で作る「のりカレー」
材料/カレールウ80g、牛肉200g、にんじん1本分、じゃがいも1個分、おろし玉ねぎ1個分、水600cc、サラダ油適量、のり佃煮100g、パセリみじん切り適量
作り方【1】鍋に油を熱し、牛肉、にんじん、じゃがいもを入れてよく炒める。【2】水を加え、沸騰したらアクを取り、材料に火がとおるまで弱火で煮る。【3】火を止めてルウと玉ねぎを入れ混ぜる。再び弱火にかけ、とろみがつくまで煮る。【4】のり佃煮を入れ混ぜる。【5】仕上げにパセリをふる。
マジック・アイデアは“玉ねぎのすりおろし”と“仕上げののり佃煮”だ。
「飴色玉ねぎはコク出しに必要ですが、時間がなければすりおろしを入れるだけでOK!のり佃煮はカレーの味わいとぶつかることなく、和のエッセンスを加えてくれます。ひと味変わった芳醇さを味わえますよ」(桝谷さん)