ボジョレーヌーボーを正しく楽しむケーススタディ

毎年11月に解禁される「ボジョレー・ヌーボー」はコンビニやスーパーでも大々的に売り出され、普段はワインを飲まない人でもこの日は”解禁”を喜びお祭り騒ぎになる。

元々「ヌーボー」とは”新酒”という意味で、ワインの業界関係者がその年のブドウの出来を確認するための”試飲用のワイン”だったはずなのに、80年代のバブル以降「ボジョレー」が大ブームになってからというもの、年に一度楽しめる”ワインの代表”のような存在になった。しかし、実はワイン好きや業界の人は、”試飲”はしてもボジョレーヌーボーを一晩中楽しむわけでもないらしい。

とはいえ、せっかくの「年に1度のワイン記念日」の”お祭り”なので、本誌ワイン占いでもお馴染みのソムリエ武村氏に「ボジョレーの楽しみ方のお手本」を聞いてみた。

【1】今年のヌーボーをワインだけで味わう

せっかく1年の初めのワインなら家族や仲間と「今年の評判はどうなの?」といった話題で楽しんでみる。難しい事は抜きにして、ぜひ自分の口で味わった感想を話してもらいたい。去年と今年の味の違いなどを話してみても面白い。今後もっとワインを楽しむなら「果実味(フルーティさ)」「酸味」や「色の濃さ」などを注意して比べてみると面白いはず。

【2】食事はおつまみ程度の軽いものを

まずボジョレーヌーボーは軽めのワインなので、お肉や魚の濃い味付けの料理はベストなチョイスとは言えない。オススメは「トマトとバジルのカプレーゼサラダ」や「チーズ」等、軽めにした方が良い。ヌーボーが隠れてしまわない様なフードのチョイスをして。「オリーブのオイル漬け」などもオススメ。

【3】ヌーボー”祭り”だからって他のワインもNGではありません

今年のブドウの出来も確認できたので、ぜひ2本目は違うワインも楽しんでもらいたい。せっかく、ブルゴーニュ産のボジョレーを楽しんだのだから、同じフランスワインから2本目はピノ・ノワール主体のワインで、お肉や魚のメインディッシュと併せて楽しむのはいかがだろう。

 

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