1000人以上の肥満症患者を診た医師が伝授「睡眠ダイエット」

春眠暁を覚えず…の春こそ『睡眠ダイエット』を。1000人以上の肥満症患者と向き合ってきた横浜クリニックの青木晃院長は「もっとも重要なのは規則正しく良質な睡眠をとること。ぐっすりと正しく眠れば、体は勝手に痩せていきます」と言う。太りにくく痩せやすい体をつくる生活習慣とは?青木先生に5キロ減も可能な『睡眠ダイエット』を伝授してもらった。

【朝日を浴びれば食欲抑制に!”朝シャワー”で活性化を】

朝日を浴びることで「睡眠ホルモン」”メラトニン”の分泌が止まり、神経伝達物質”セロトニン”の分泌量が増す。セロトニンは脳の覚醒をスムーズにさせ、食欲抑制の作用もあり。日中の集中力を高め、夜はぐっすり眠れるようになるという。

「活用したいのが”朝シャワー”。42~45度の熱いお湯と19度前後のお湯を交互に10秒ずつ5、6回浴びることで交感神経が活発化します。また体を内側から起こすには、寝起きにコップ1杯の水を飲むのも効果的。消化管の動きを活発にします」(青木先生)

【昼食は日本そば&まぐろ丼、15分は座って昼寝を】

ランチにも気を使いたい。ダイエットに有効な”トリプトファン”を多く含むのが日本そば。キュウリ、のり、鶏肉などを乗せた和風五目そばで栄養バランスもクリアできる。赤身魚のマグロやカツオも”トリプトファン”が豊富でおすすめ。

「適切な昼寝も大きな効果を発揮します。ポイントはお昼休みの15分間を使い「座ったまま」眠ること。午後の眠気が訪れる1~3時の前に昼寝をしておけばストレスも減り、夜もぐっすり眠れるようになります」(青木先生)

【寝室はできる限り真っ暗に、寝る前にはコップ1杯の水を】

夕食のとり方には十分な配慮を。人の体は夜が深まるにつれ、食べたものを脂肪として蓄積しやすくなり肥満の原因になる。遅くとも夜10時前には済ませたい。どうしても遅くなる場合は、腹六分目にとどめて。お風呂はぬるめの半身浴を15分程度。そして温まった体温が下がり始めるタイミングで布団に入ると、スムーズな眠りにつくことができる。

「寝る前にはコップ1杯の水を忘れずに。睡眠中の発汗により水分が失われると代謝活動も低下して、脂肪燃焼がうまくいかなくなります。寝室の電気はすべて消し、真っ暗にして寝るのが理想的。夜中に眼が冴えたら無理に寝なくても構いません。横になって目をつぶり、体を休息させましょう」(青木先生)

 

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