ゴキブリを焼酎につけて飲むと「まろやかでおいしい」の声
世の女性の多くが夏に気をもむ虫除け問題。『ゴキブリはなぜ絶滅しないのか 殺虫剤の進歩と限界』(八坂書房)の著者で、東京医科歯科大学非常勤講師の林晃史博士は、色を使った意外な虫への対処法を教えてくれた。
なんと家の外壁をグリーンにすると、虫が寄ってこなくなるのだという。広島県の海岸地方などでは、昔からこの「外壁ペイント大作戦」を実践している地域があるそうだ。しかしながら林博士は、人間が虫を退治することは限界があるとも語る。
「イナゴやハチノコのように、昔は虫を食する文化がありました。日本でも、民間ではゴキブリを丸焼きにして、下痢の治療や子供の夜泣きを鎮める薬として使っていた地域もあったのです。もしゴキブリが何かの特効薬になるとしたら、たちまち絶滅するのではないでしょうか」
実際、鹿児島でサツマゴキブリが肝臓によいといわれて激減したこともあったという。林博士は、ゴキブリを焼酎に漬けて飲むことをすすめる。
「味がまろやかになって、とてもおいしいですよ」