TPPや物価高なんて屁のカッパ!? 今、産地から直接食材が届く「直売所」が大盛況だ。「ここでしか買えない」というものも多く、レジャー感覚で訪れる家族連れも多いとか。そこで今回は、東西の各直売所の限定“お取り寄せ”品を紹介します。
【群馬県 道の駅 川場田園プラザ ファーマーズ・マーケット】
「川場村の農産物は、ほとんど一般の市場には流通しません。特に『雪ほたか』は、“幻の米”と呼ばれ、特A米よりうまみが豊富なんです」(スタッフの星野津さん)。日本百名山の一つ、武尊山の南麓に位置する川場村。武尊山の雪解け水や村内を流れる5つの清流に恵まれ、おいしい農作物が育つのに絶好の場所といわれる。
「お取り寄せで、ぜひ試してもらいたいのが『のむヨーグルト』(150ml/16本入り¥1,980)。武尊山麓で育った牛の生乳だけを使っています。定期的に注文される方も多いんですよ」(星野さん)
【長野県 八ヶ岳農場直売所】
歴史ある八ヶ岳中央農業実践大学校の直営で、30年以上にわたり、学生たちが育てた野菜や乳製品(ヨーグルト・アイスクリーム・チーズ)など、農畜産物を販売し続けている。「ここの商品がおいしい理由は、やっぱり水でしょうね。八ヶ岳の伏流水を飲み、高原の牧草を食べて育った牛たちの生乳は、ほかとは違うと思います。ニワトリの卵もおすすめですよ」(スタッフの小嶋早苗さん)
小島さんがお取り寄せもできると教えてくれたのは、有精卵(50個入りボックス¥3,000)。お昼にとれた卵を、午後に殺菌、翌日には発送してくれる。「まずは生で食べて」とニンマリ。
【JF 伊豆漁業協同組合 南伊豆支所直売所】
伊豆半島最南端に位置する南伊豆町。全国有数の伊勢エビ漁獲量を誇る漁場として広く知られている。店内に入ると、伊勢エビをはじめ、アワビ、サザエ、干物など、南伊豆の海産物がズラリ。「なんといってもウチは伊勢エビですね。店頭でもお取り寄せでもダントツです」とスタッフの楠稔彦さん。相場1キロ1万円程度が、水揚げの状況にもよるが1キロ7千円から8千円程度とリーズナブルだ。
【奈良県 農事組合法人 ふるさと明日香 あすか夢販売所】
柑橘類発祥の地ともいわれる奈良・明日香村は、平地も山もあるという農業には恵まれた土地で「少量多品目」をモットーに、多くの果物や野菜を栽培している。お取り寄せアイテムとして最近人気が高いのは、その時期のおすすめの商品が宅配されるおまかせパック(¥2,000から注文可。ほしい商品の希望も可能な限り応じてくれる)。
予算に応じて、その日の野菜や果物を選び、地元産の果物から作られたジャムなどの加工品なども入れながらアレンジしてくれる。「いったい何が届くかわからない?」、そんなワクワク要素も。明日香村の旬をまるごと感じるには最適の一品だ。