話題の健康術「グーパー体操」。順天堂大医学部教授の小林弘幸先生が、イチ押しのエクササイズだ。
「小林式グーパー体操は、前回、紹介した『3つのコツ』を実践するだけで、さまざまな健康効果があります。グーパー体操は、ほかの運動と組み合わせて、いろんなシチュエーションで実践すれば、より効果がアップします」
いつでもどこでも、体調がすぐれていなくてもできるので、長く続けられるグーパー体操。今回は、入浴中に実践するグーパー体操のポイントを紹介する。
「入浴するときの水温は、あまり熱くない40度くらいで。この季節はぬるすぎると風邪をひくので気をつけましょう。腕をお湯から水平に出し、ギュッと開いてパッと開くグーパー体操をすることで、副交感神経の働きがアップします。就寝前に行うことで気持ちよく眠りにつくことができ、不眠解消効果が」(小林先生)
深い呼吸を意識しながら、吐くときにグー、吸うときにパーを1分間行う。全身の血流が改善し高血圧予防になる。
腕を写真の角度くらいに下げ、お湯の中に浸けてグーパーを行うと強度が高まり、筋力アップにもつながる。
「お湯の中でグーパーを20~30回繰り返します。水の抵抗を感じながら、水をつかむように行うのがコツ。呼吸は、先のお湯に腕を浸けないバージョンと同じように。ひざはバスタブに合わせて曲げてもいいですが、ひじを曲げると背中が丸まり、血流が悪くなるのでグーパー体操の効果は半減します」
血流改善効果が抜群の「お風呂でグーパー体操」。お湯に浸かるだけで体は温まるが、筋力をアップさせることができるので代謝がよくなり、冷え症改善も期待できる。
「お湯に浸かってするグーパー体操は血管拡張効果が大きく高血圧予防が期待できます。ただ、冬とはいえ長く入りすぎるとのぼせたりして、逆に血圧が急上昇するので危険です。くれぐれも無理をしすぎないように、気をつけて行ってください」
書籍『死ぬまでボケないグーパー体操』では、お湯に浸かってするグーパーのほか、基本のグーパー体操と組み合わせたエクササイズを紹介。認知症予防、冷え解消、骨粗しょう症解消、不眠解消など効能別に掲載している。
たちまち増刷! 好評発売中
『寝たきりでもできる! 死ぬまでボケない 小林式グーパー体操』
著者:小林弘幸(順天堂大学医学部教授)
価格:1,200円(+税)
出版:光文社
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