コロナ太りを解消するのにもってこいの暑い夏に、韓国の万能ダレ“ヤンニョム”を使った料理はいかが? とうがらしに含まれるカプサイシンの発汗パワーで代謝アップ。食欲のない夏バテ中もおいしくいただける簡単レシピを紹介ーー。
「韓国料理には、とうがらし・にんにく・ごま・ごま油の4つがよく入ります。なかでもとうがらしは、脳の中枢神経を刺激して発汗を促し、代謝をアップさせるカプサイシンをたくさん含みますから、ダイエット効果が期待できますよ」
そう話すのは野菜ソムリエプロの李美栄さん。スレンダーな美ボディの持ち主だが、実は59歳! 還暦間近でも美しさを保つ秘訣は、毎朝のとうがらし料理だという。
「とうがらしを食べるとエネルギーの消費効率が上がるので、ぜひ、家事や通勤で動く前の朝に食べてください」(李さん・以下同)
韓国の万能ダレである「ヤンニョム」は次のレシピのとおり、火を使わず混ぜるだけ。お好みで粉とうがらしやコチュジャン、にんにくなどは加減して、わが家流のヤンニョムを冷蔵庫に常備しよう。
■ヤンニョムの作り方
【粉とうがらしヤンニョム】
・粉とうがらし ……小さじ1
・しょうゆ ……大さじ2
・砂糖 ……小さじ1
・酢 ……大さじ1
・すりごま ……大さじ1
・ごま油 ……大さじ1
・おろしにんにく ……小さじ1
・長ねぎみじん切り ……大さじ1
【コチュジャンヤンニョム】
・コチュジャン ……大さじ3
・しょうゆ ……大さじ1
・砂糖 ……大さじ1
・すりごま ……大さじ1
・ごま油 ……大さじ1
・おろしにんにく ……小さじ1
※材料すべてをよく混ぜれば完成。粉とうがらしやコチュジャン、おろしにんにくは、お好みで量を加減してください。
「ヤンニョムを作っておけば、あとは切って混ぜるだけ。眠い朝も、忙しい朝にも、超カンタンです」
李さんが、万能ダレ“ヤンニョム”を使った、切って混ぜるだけの超簡単レシピを紹介。
■“粉とうがらしヤンニョム”を使った「きゅうりとワカメの冷スープ」
〈材料〉4人分
・粉とうがらしヤンニョム ……大さじ3
・ワカメ(水で戻したもの) ……約80g
・きゅうり …1本
・水 ……3カップ
・塩 ……少々
※昆布茶(小さじ1)を加えるとさらにおいしい。
〈作り方〉
(1)戻したワカメは水気を固く絞って、一口大に切る。
(2)きゅうりは千切りにする。
(3)ボウルに(1)、(2)、あれば昆布茶、粉とうがらしヤンニョムを入れてよく混ぜ、少し置いておく。
(4)水を注ぎ、塩で味を調える。
(5)冷蔵庫で冷やす、氷を浮かべるなど、よく冷やしていただく。
■“粉とうがらしヤンニョム”を使った「小松菜のピリ辛サラダ」
〈材料〉4人分
・粉とうがらしヤンニョム ……大さじ2
・小松菜 ……1束
・くるみ …適量
〈作り方〉
(1)小松菜は洗って水気をしっかり絞り、4〜5センチに切る。
(2)ボウルに(1)と砕いたくるみを入れ、粉とうがらしヤンニョムを加え、手であえる。
※ビニール手袋をして手であえると、ヤンニョムがよくからみます。食べる直前にあえてください。
■“コチュジャンヤンニョム”を使った「夏野菜のビビン麺」
〈材料〉4人分
・コチュジャンヤンニョム ……大さじ2
・酢 ……小さじ2
・緑豆春雨(細いもの) …35g(小袋1パック)
・きゅうり ……1本
・大葉 ……5枚
・ミニトマト ……5個
〈作り方〉
(1)きゅうり、大葉は千切りに、ミニトマトは半分に切る。
(2)耐熱容器に、春雨とかぶるほどの水を入れラップ。電子レンジ600Wで約5分。ザルに上げて水気を切る。
(3)ボウルに(1)、(2)とヤンニョム、酢を入れ、よく混ぜ合わせる。
■“コチュジャンヤンニョム”を使った「切り干し大根のキムチ」
〈材料〉作りやすい分量
・コチュジャンヤンニョム ……大さじ3
・切り干し大根 ……50g(1袋)
〈作り方〉
(1)切り干し大根は流水でもみ洗いし、水に20〜30分つけて戻す。
(2)切り干し大根が戻ったら、軽く水洗いし、水気をしっかり絞る。
(3)ボウルに(2)とヤンニョムを入れ、手でよく混ぜ合わせる。
※ビニール手袋をして、手でしっかり混ぜてください。
切り干し大根のキムチは、冷蔵庫で1週間保存できる常備菜。切り干し大根の代わりにさきいかを混ぜてもおいしい。ヤンニョムは冷ややっこにのせたりギョーザのタレにしたりと、レシピは無限大。とうがらしパワーで、コロナ太りを克服しよう。
「女性自身」2020年9月8日 掲載