「大人のヘアケアに必要なのは、ブラッシング。シャンプー前に頭皮についた汗や皮脂汚れを浮かしたり、頭皮を刺激して血流をよくするだけではありません。ペタンコになりがちな髪をふんわりさせてくれる役割もあります」
そう話すのは、『大人の上品ツヤ肌メイク』(6月30日発売・光文社)の著者で、女優、俳優、アスリートなど数多くの有名人から指名を受けるヘアメークアップアーティストの高橋貢さん。
「年々、柔らかく、細く薄くなってくる髪がさらにペタンコになる梅雨の季節には、朝晩のブラッシングが効果的! シャンプー前や髪を乾かしたあとにとかす、そんなひと手間をかけると翌朝の髪は驚くほど変わります」
ブラッシングのほかにも、梅雨時のペタンコ髪をボリュームアップする技があるそう。高橋さんが5歳若返る“女優ヘアのつくり方”を教えてくれた。
■秘技! 指カーラーでラクちんドライヤー
「髪が細くコシがなくなってくると、特にトップのボリュームがなくなりつぶれてぺったりしてしまいます。僕のおすすめは『夜のドライヤーにひと手間かける』というもの。乾かす前に、髪の付け根を意識的に立ち上げてみてください。毛先にカーブをつけておくのもいいでしょう」(高橋さん・以下同)
【1】指がカーラー代わり! 顔まわりが華やぐ技
前髪を指でつまんで立ち上げ、ドライヤーの風を当てて乾かす。付け根の立ち上がりがいいと華やかな印象に。
【2】内巻きベースをつくると翌朝の時短にも!
毛先を乾かす際、チョキにした指ではさんで軽く内巻きに。このベースを作っておくと翌朝がぐんとラクに。
「全体を軽く乾かしたあと、前髪と毛先に、指をカーラーのように添えて風を当てる。夜、ドライヤーで軽く整えておいたなら、翌朝のスタイリングの時短になるだけでなく、朝のスタイリングだけでは難しいトップのボリュームが決まりやすく、長持ちしてくれるんです。ふんわりトップで5歳若返り!」
■「+1」のカーラーで女優ヘアに
「カーラーを使って整えているのに、イマイチ効果が出ないという方、多いですよね。実は、巻き方のコツがあるんです。大人髪の命でもある『トップにボリュームを持たせる』場合、その部分だけにカーラーを巻くのでは足りないのです。髪は重みで次第に下がるもの。だから、『ボリュームが欲しい部分プラス1』のカーラーが必要! プラス1が支えになって、欲しいボリュームが出るのです」
ボリュームが欲しいのはトップだけれど、その後ろにもう1つカーラーを。ふんわり感が続くテクニックだ。
【OK】「斜め前45度」巻きでほどよいボリューム感に
カーラーを巻くときは、毛束を後ろから前へ、斜め45度に。顔まわりの髪がボリューミーで華やかになる。
【NG】「まっすぐ上」は逆効果!
髪を真上に持って巻くと、根元にボリュームは出ない。根本から髪が立ち上がるよう斜め前方向へ。
「縁の下の1カーラー。ボリュームを調整して抑えるのは、あとからでも簡単。まずは髪が立ち上がる土台をつくること。ボリュームのプラス1、これで、女優のような華やぎヘアがアナタの髪にも!」