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長引く巣ごもりの影響で太ってしまい「ダイエットをしても全然痩せない!」と嘆く人が急増中。

 

「コロナで食生活が乱れているところ、運動不足が重なって体重が増えてしまっているのです。メタボとまではいかなくても、脂肪肝にかかる人が増えています」

 

そう語るのは、栗原クリニック東京・日本橋の栗原毅院長。

 

脂肪肝は中性脂肪が肝臓に過剰にたまる病気で、患者数は国内で推定3000万人いるといわれている。脂肪肝が進んで肝機能が低下すると、だるい、疲れやすい、むくみといった自覚症状が出てくる。

 

「脂肪肝は生活習慣病のもとで、糖尿病や高血圧、高脂質異常症、心臓疾患、脳血管障害、認知症、腎臓病とあらゆる病気に連鎖してしまいます。適正体重に戻すのはもちろん、健康診断は1年に1度は必ず受けて、肝機能の数値を確認し、ALT、ASTを16U/L以下に、γ(ガンマ)-GTPの数値を50U/L以下に戻すようにしましょう」(栗原院長、以下同)

 

■実は茶がらは栄養のかたまり

 

栗原院長が脂肪肝やメタボに苦しむ患者に勧めているのが、毎日食事の前に緑茶を飲んで、飲んだ後の茶がらを食べる健康法。

 

「糖質は吸収される前に、消化酵素によってブドウ糖などに分解されます。茶カテキンはポリフェノールの一種で、糖質の吸収を抑えるほか、血液中に吸収されるのを防いで血糖値の上昇を抑えると考えられています。アミノ酸の一種でうま味成分のテアニンはリラックス効果があり、血圧を安定させます。特に、食物繊維が豊富で100グラム中46グラムも入っています。飲んで取れる栄養成分は約3割しかなく、捨てている部分の栄養素は7割。栄養の塊を捨てるのはもったいない。緑茶を飲んでから“緑茶ファースト”で茶がらを食べる習慣をつけると、少しの茶がらで栄養を補給できるうえ、お茶の渋味や苦味が満腹感を呼び起こすので、無理なくダイエットできて健康をキープできますよ」

 

先生おすすめのレシピが次の5品。茶がらにポン酢などをかけて「おひたし」のように食べるほか、主食や主菜にも合う。

 

■「茶がらおひたし」味が濃くなるので調味料のかけすぎに注意

 

【材料】1人分

茶がら…大さじ2~3程度
ポン酢など…少々

 

【作り方】

緑茶を飲み終えたら残った茶葉を、急須から小鉢に移し、ポン酢やはちみつなどを。

 

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