「例年なら、夏のボーナス商戦前やクリスマス商戦前など、家電はシーズンごとに“買いどき”があります。しかし今年は、買い換えが必要な家電があるなら、“いま”買ったほうがいい」
『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)などでもおなじみの経済評論家・加谷珪一さんがこう話す。
ソニーマーケティングは4月1日からブルーレイディスクプレーヤーやデジカメなどの主力商品の価格を3~31%値上げした。
「ここ数年続く原油高や資材価格の高騰、新興国での人件費の上昇、そしてコロナ禍での物流の混乱などで、メーカーにかかる負担が増え続けています。それでも、どうにか企業努力で価格の上昇を抑えてきました。しかし、ここにきてのウクライナ戦争による世界経済の混乱で、家電価格の高騰は目前に迫っていると思われます」
例年なら価格が下がっていた夏のボーナス商戦やクリスマス商戦の時期には、むしろ家電価格は上がっている可能性が高い。だから“いま”買う必要があるのだ。
では、どんなことに留意して買うべきなのだろうか。
「店頭のものをとりあえず買うのは間違い。『価格.com』などのサイトを活用し、できるだけ安く購入しましょう」(加谷さん)
“日本ブランド”にこだわりを持つ人は多いが……。
「そもそも、日本ブランドが生産を中国企業に委託したりしていますので、品質の差はなくなってきています。ハイアールやハイセンスなどの中国ブランドは比較的安くおすすめです」(加谷さん)
選ぶ際は「なににこだわるのか」を明確にすべきだと加谷さん。
「たとえば、炊飯器は『おいしく炊ける』高度な機能を備える高級志向の商品がはやっています。逆に機能は最小限で、価格は低く抑えられている商品もある。『なににこだわり、どこにお金をかけるのか』を明確にしておきましょう」