夏はサンダルを履く機会が増え、フットネイルを楽しむ人も多いだろうが、思わぬ足のトラブルに見舞われるケースもある。
「去年の秋、ペディキュアを拭き取ったとき、足の親指の爪が緑色に変色していたので、驚いて叫んでしまいました」(50代の女性)
痛みはないので、しばらく放っておいたが、見た目が気になるので近所の皮膚科で診てもらうと「グリーンネイル(緑色爪)」にかかっていたことがわかったという。
「水回りにいる常在菌の緑膿菌が爪に感染して増殖することで、爪が緑色に見える状態をグリーンネイルといいます。健康な爪では起こりにくいといわれていますが、ジェルネイルやつけ爪をつけっぱなしで、汗で蒸れると爪と皮膚の間に緑膿菌が入り込んでしまうのです。グリーンネイル自体に痛みはないのですが、自分で爪を切れなくなると『巻き爪』が進み、爪の周囲が炎症を起こして歩くのが困難になることがあるので、足の爪に異変が現れたら放っておかないで、皮膚科にかかることをおすすめします」
そうアドバイスするのは、内科・皮膚科のひまわり医院(東京都江戸川区)の伊藤大介院長。