「(温泉旅行で)宿泊した部屋がものすごく乾燥していたんですね。2台くらいその部屋に加湿器をたいていて……帰りに明らかにふつうの風邪ではないコホコホというような咳が出始めて……」
11月22日、FNNプライムオンラインにそう語ったのは、女優の矢沢心(42)だ。矢沢は、発熱はなかったが咳や痰が止まらず、薬を飲んでも効果がなかったため、病院を受診したそうだ。
「レントゲンを撮ってもらうと(咳のしすぎで)肋骨の右側が2本、ヒビが入っていて、左が1本ヒビが入り骨折もしていると……」
最終的に医師から告げられたのが「加湿器肺炎」という耳慣れない病気だったという。
神奈川県にある横浜鶴見リハビリテーション病院の吉田勝明院長が、こう説明する。
「加湿器の中に発育したカビや、レジオネラ菌などを吸い込むことで起きるのが、この『加湿器肺炎』です。症状は、風邪や通常の肺炎に似ていますが、過去にはこの加湿器肺炎が原因で死亡した事例もある、注意すべき疾患なんです」
健康のために入れたスイッチが加湿器肺炎をもたらし、死に至る事例の報告もあるというのでは、なんとも恐ろしい。