いよいよ冬本番。風邪予防はじめ毎日を調子よく過ごすためにも、ビタミンCやE、β-カロテンなど、体にうれしい成分がとても豊富なブロッコリーは毎日でも取りたい野菜。ブロッコリーといえば、あの濃いグリーンがいかにも健康的ですよね。
でも今の季節、なんだか紫色に変色?しているブロッコリーもときどき見かけるけど、この一見妖しげな色合い……って、食べても大丈夫なもの??? スーパーの売り場でいったん伸ばした手が、はたと止まったりしませんか?
ご安心を! 「ブロッコリーの紫色がかった蕾は、抗酸化物質・ポリフェノールの一種、アントシアニンの色なんです。この色合いのブロッコリーは甘味が強くておいしいので、ぜひ召し上がってください!」と、野菜ソムリエプロのMICHIKOさん。
■アントシアニンが増えるのは冬ならでは
「ブロッコリーは、寒さに当たるとその身を守ろうとして、自らの内にアントシアニンを作り出します」
先述のようにアントシアニンは、抗酸化物質・ポリフェノールの1種。強い抗酸化作用を持っている。“紫色”のブロッコリーの蕾は、言ってみれば冬ならではの恩恵。
「アントシアニンは水に溶け出しやすい性質があるので、お湯でゆでるよりも、レンジ加熱したり、シチューやスープ類にして食べるのがおすすめ。汁に溶け出た成分も無駄なく取れます。これは含有するビタミンCにも言えることです」
■新鮮でおいしいブロッコリーはココをチェック!
「ブロッコリーは収穫後、時間が経つと、蕾に花が咲いて黄色くなっていたり、花が咲きかけているものなどは食味が落ちます。蕾の色が鮮やかで、ずっしりと重く、丸みがありギュッと詰まっているものがおすすめです」とのこと。
茎に空洞があるものは、繊維が硬くなっているので×。
保存は、水洗いはせずに、そのままポリ袋に入れ、密閉せずに冷蔵庫で立てておくのが正解。
ちょっと見慣れない色だけど、紫色をしたブロッコリーは私たちの健康の強い味方。青果店やスーパーで躊躇なく買っちゃってOK。“冬の弱い私”に対策っスね。