「強い日差しは、シワやシミの原因になるだけでなく、自律神経のバランスも乱します。スキンケアも大事ですが、体の内からのケアもぜひ。肌にいい食材をとったり、メンタルに気を配ったりして副交感神経の働きを活発化させ、美しくて健康な肌を取り戻しましょう」
こう語るのは、自律神経研究の第1人者、小林弘幸順天堂大学医学部教授。先生に“美肌を取り戻す知恵”を教えてもらった。
○夜の炭酸水
胃腸の血行促進が期待できる。夜、お風呂に入りながら飲めば、血流がより促進され、体はぽかぽか。
○1日2杯のコーヒー
コーヒーのクロロゲン酸が、シミ、シワ、たるみの原因となる活性酸素の発生を防いでくれる。
○3食を規則正しくとる
腸に規則正しいリズムを与えるだけで自律神経は整ってくる。1日3回という適度な刺激が元気な腸を作り、便秘を改善。
○寝る前は心地いい音楽を聞いて
軽やかなビートが効いたロックは、自律神経のバランスを安定させる。
○長電話しない
長電話で気分がスッキリという人もいるが、電話中の自律神経は乱れている。同じ姿勢で呼吸も浅くなり、体はますます負のスパイラルに。
○イライラしたときは小指をマッサージ
副交感神経をアップさせるツボが集まっている小指を、指でつまむようにもみほぐせば、毛細血管のうっ血が解消され、全身の血流も活性化。
○好みのアロマをたく
心地よい香りをかぐと、毛細血管の血流がよくなり、肌にまで栄養が行き渡る。
○豚肉でビタミンB1をゲット
疲労感やイライラ対策にもいい栄養素。代謝を促し、肌に潤いを与えてくれる。豚肉の含有量は牛肉の10倍。
○塩麹、納豆、味噌など和の発酵食品をとる
漬け物、塩麹などの植物性乳酸菌は、体内に長くとどまってくれる。味噌や納豆などの発酵食品も無理のないデトックス効果が。
○キウイ、しそを食べる
腸内環境を左右する善玉菌が好む、水溶性の食物繊維が豊富なキウイ。しそにはシワやシミ予防となるβカロテンが多く含まれている。
○1日1回は、財布の整理をする
財布の中身を整理するのも、心のコンディションを整える。心の調子はすぐに肌に影響するので、1日1回は整理を。
○八方美人でいる
場合によっては自律神経を安定させる。風潮に合わせるのではなく、性格に合わせたストレスフリーな生き方こそが美肌を保つ。
○発芽玄米や海藻類でマグネシウムをとる
発芽玄米はビタミンB1も豊富。海藻類にはヒアルロン酸の量を増やすムチンが豊富。とくに中高年になるとマグネシウムの吸収力ががくんと落ちてくるので、より意識して。