44歳とは信じられない美肌の持ち主で、今や様々なメディアにひっぱりだこの人気美容家・石井美保さん。ご本人曰く「アラサーの頃は肌がキレイと言われたことがなかった」という石井さんが、多忙を極める中で美と健康のために実践した「しないことのこだわり」を教えてもらいました。
■「しないルール」という食へのこだわり
40代になり、いろいろなメディアでみなさんが見てくださる機会が増えたので、忙しそうという印象を持たれることが多いのですが、実は30代のほうが忙しく、全く自分の時間が持てませんでした。サロンワークは連続してお客様に施術するのが朝から夜まで続くので、お手洗いに行く時間も惜しいほどでした。
仕事優先の生活スタイルのため、食生活が疎かになりがちでしたが、年齢を重ねるにつれ、自分が美容家として表に出る上で、取り繕った美しさだけでは信憑性がないと思うようになっていきました。
そこで私が実践したことが、「しないことのこだわり」を決めることでした。
・なるべくコンビニで買ったものを食べない
・食品成分表をチェックして、添加物が入っていたらおいしそうでも買わない
・精製された食品をなるべく摂らない
・作り置きの揚げ物は食べない
・夜は炭水化物を食べすぎない
・市販のドレッシングは使わない
「美容のために何を食べていますか?」と、いわば「足し算」のルールを聞かれることが多いのですが、私が一番心がけていることは、そうした“しないルール”のほうです。それが決まれば、自ずと食べるものが決まってくるのです。
サロンにいらっしゃるお客様のお悩みは多岐にわたります。いろいろなスキンケアを試してきたけれど、肌の調子が良くならないとか、年齢による老化の肌悩みとか、本当に人それぞれです。そこでお客様には毎回食事の内容を聞いて、食のアドバイスをさせていただくこともあります。
「たんぱく質が不足しているようだから、しっかり摂ってください」というと、毎日そんなにお肉を食べられないとおっしゃる方や、毎食コンビニのおにぎりとサラダという方も少なくありません。さらにはご飯を食べずにケーキだけで済ませてしまう方もいらっしゃいます。
そこで食の提案として一番おすすめしているのが、スープです。
若いころは自身の持っているもので満ち足りていますが、それがだんだん不足していき、老いていくと感じたとき、口から入れたものが大切なことに気づかされます。私自身も40歳を過ぎて気づいたのですが、何か栄養素が不足するとすぐに体や肌の不調として表れます。ちょっとした食生活の偏りで髪や肌のツヤが失われ、目も乾燥してうるおいがなくなり、ひじや手もカサカサしてきます。
逆に言うと、食生活が整っていたら特別なスキンケアをしていなくても肌の調子がいい、ということを実感しやすくなりました。
40代になったからこそ、これまでの経験から肌に対する食の課題が明らかになったので、それをみなさんに伝えていきたいと思うようになりました。
【PROFILE】
石井美保(@miho_ishii)
1976年6月23日生まれ。トータルビューティーサロンRiche主宰。
ボーテスト代表取締役。美容家。麻布十番「Riche」-リッシュ-のサロンオーナーとしてメイクレッスンや美容カウンセリング、パーソナルコンサルティングなどを行い、多くの女性を美に導く。近年は美容家として女性誌にも多く取り上げられ、石井式メゾット「こすらない洗顔」が話題となった。美容家として美容系CM広告にも出演のほか、大手企業の商品プロデュースのコンサルティングも行うなど活動は多岐にわたる。
【INFORMATION】
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※本記事は『石井美保のBeauty Soup』掲載情報を抜粋しています。