年末はゆっくりしたいと、最近は“購入派”が増えてきたお正月のおせち。もし今ふるさと納税の「返礼品選び」に迷っているなら、例年と違う“ふるさと自慢”のおせちを試してみては? 感動のグルメに巡り合えるかも!
「豪華な返礼品がもらえる人気のふるさと納税ですが、ここ数年は、各自治体がおせちに力を入れています。とくに’19年用のおせちは、地域の特産品を使った豊富なラインナップが魅力です」
こう語るのは、年間3,000万円以上も寄付している“ふるさと納税の達人”金森重樹さん。ふるさと納税サイト「さとふる」によると、おせちを返礼品として申し込む人は、昨年から3倍と急増。来年用のおせちは、さらに増える見込みだという。
「おせちは、ビールや商品券などと異なり還元率がわかりにくく、換金もできない返礼品。しかも地域の自慢の名品が詰まったおせちは、自治体の魅力をPRできる絶好の機会なのです。また、ふるさと納税は寄付金額の上限が所得に応じて変わるため、この時期は“駆け込み”で申し込む人が急増。そこでタイムリーで魅力的な返礼品として、おせち料理が注目されるのです」(金森さん)
そこで、本誌厳選「ふるさと納税」個性派おせちを紹介。
【北海道網走市】「おいしいまち網走」の特選おせち三段重(寄付金額4万円以上)
世界三大漁場のオホーツクから、網走産の秋サケをキムチであえた「鮭キムチ」、ホタテ貝柱を丸ごとかまぼこで包んだ「ころ丸くん」、北の大地で育てられたエミューを使った「エミューハム」など豊かな海と大地の恵みを味わえる。
【青森県むつ市】4つの海の贈り物「四宝」(寄付金額5万円以上)
本州最北端の市のおせちは、津軽海峡の荒波にもまれ上質な脂と引き締まった身の「海峡サーモン」、新鮮なスルメイカの「いかずし」、ホタテ貝柱のほぐし身を使った「ほたてしらゆき」など豊かな海の幸が散りばめられている。
【千葉県勝浦市】海の幸万歳おせち(寄付金額4万円以上)
太平洋に面した漁業の町。ほどよくゆでられたぷりぷりの「伊勢海老」と軟らかい食感と風味豊かな「鮑のうま煮」、上質なカツオを伝統製法でジューシーに仕上げた「カツオの佃煮」など大海原の味覚が豪快に盛られている。
【京都府福知山市】美味彩々(寄付金額4万円以上)
明智光秀への信望が厚い丹波の盆地からは、ジビエ猟師兼料理人が手がけた「鹿肉ハム」、清流牧川で育て上げた「鮎の甘露煮」、地鶏本来の味としっかりした肉質が評判の「京地どりの鶏ハム」など豊かな自然の恵みを。
【和歌山県湯浅町】迎春~ゆあさの香~最初の一食(寄付金額4万円以上)
醤油発祥の地として知られる歴史情緒あふれる町のおせちは、祝いの酒に合う、良質な国産ウナギを刻んで、タレと一緒に漬け込んだ「きざみうなぎ蒲焼」と紀伊水道で水揚げされたしらすを使った「ちりめん山椒」が。
【愛媛県鬼北町】熟成キジ料理入り鬼の幸の贈り物(寄付金額4万円以上)
最後の清流四万十川の上流域にある町の特産品キジ。48時間熟成させた風味豊かなキジを使った「きじだんご」と「サラダきじ」が堪能できる。香り高い地元産ゆずを使ったスイーツ「ゆずずきん」が花を添える。
【鹿児島県指宿市】金目鯛入り薩摩のたまて箱(寄付金額4万円以上)
天然砂むし温泉で知られる町のおせちにはトカラ海域で捕れたキンメダイの塩こうじ漬け「味ごのみ特選塩麹」、日本一早咲きとも言われる指宿市の菜の花を使った「菜の花漬」、特産和菓子の「かるかん」など指宿の魅力が満載。
ふるさと納税は、前出の「さとふる」や「ふるさとチョイス」などサイトを利用するのが便利。ネットが苦手……という人も、ほとんどの自治体では、FAXや電話、郵便による申し込みが可能。紹介したおせち料理のなかから、気に入った商品が見つかったら、それぞれの自治体に電話をかけて、寄付の手順を聞いてみよう。
※すべて【さとふる限定】〈2019年新春〉特選おせち三段重