「韓国料理には、とうがらし・にんにく・ごま・ごま油の4つがよく入ります。なかでもとうがらしは、脳の中枢神経を刺激して発汗を促し、代謝をアップさせるカプサイシンをたくさん含みますから、ダイエット効果が期待できますよ」
そう話すのは野菜ソムリエプロの李美栄さん。スレンダーな美ボディの持ち主だが、実は59歳! 還暦間近でも美しさを保つ秘訣は、毎朝のとうがらし料理だという。
「とうがらしを食べるとエネルギーの消費効率が上がるので、ぜひ、家事や通勤で動く前の朝に食べてください」(李さん・以下同)
韓国の万能ダレである「ヤンニョム」は次のレシピのとおり、火を使わず混ぜるだけ。お好みで粉とうがらしやコチュジャン、にんにくなどは加減して、わが家流のヤンニョムを冷蔵庫に常備しよう。
■ヤンニョムの作り方
【粉とうがらしヤンニョム】
・粉とうがらし ……小さじ1
・しょうゆ ……大さじ2
・砂糖 ……小さじ1
・酢 ……大さじ1
・すりごま ……大さじ1
・ごま油 ……大さじ1
・おろしにんにく ……小さじ1
・長ねぎみじん切り ……大さじ1
【コチュジャンヤンニョム】
・コチュジャン ……大さじ3
・しょうゆ ……大さじ1
・砂糖 ……大さじ1
・すりごま ……大さじ1
・ごま油 ……大さじ1
・おろしにんにく ……小さじ1
※材料すべてをよく混ぜれば完成。粉とうがらしやコチュジャン、おろしにんにくは、お好みで量を加減してください。
「ヤンニョムを作っておけば、あとは切って混ぜるだけ。眠い朝も、忙しい朝にも、超カンタンです」
まずは、夏バテさんにもうれしいきゅうりとワカメの冷スープ。暑い日は氷を浮かべキンキンに冷やして、カプサイシンとワカメのミネラルを大量摂取する。
「韓国では、出産前後の女性は、大量のワカメスープを食べます。それくらい栄養豊富なんです」
次は小松菜のピリ辛サラダ。夏の小松菜はやわらかく、生で食べる新食感を味わって。食物繊維とカプサイシンでお通じ改善効果も期待できる。
コチュジャンヤンニョムを使ったビビン麺は、少し辛めに作って汗をかきながら食べよう。オクラやみょうがを追加してもカロリー控えめで太る心配がない。夏バテ中の胃にも優しい一品だ。
ヤンニョムは冷ややっこにのせたりギョーザのタレにしたりと、レシピは無限大だ。
「女性自身」2020年9月8日 掲載