ローラ(31)や指原莉乃(29)も自身のSNSでアレンジレシピを紹介している「オートミール」は、食物繊維や鉄分、ミネラルが豊富で低糖質と、ダイエットにもってこい。調理もレンジで1分加熱するだけと超簡単。まだの人も、いいことずくめのスグレモノ食材をぜひお試しあれーー。
「30歳まではダイエットに挑戦しては、リバウンドを繰り返すばかり。ところがオートミールを食べはじめてから105キロあった体重が2年ほどで65キロになり40キロも減量。5年以上たちますが、一度もリバウンドをしない“やせ体質”になりました」
そう語るのは「オートミール米化料理研究家」のこれぞうさん(37)。
全国小売店の販売データを収集しているインテージの調査によると「’21年売れたものランキング」で1位になったのはオートミール。コロナ禍前の年と比べると、国内市場規模は約8倍にも上る。クックパッドが行った「食トレンド大賞2021」でも大賞を受賞した。
その勢いは、今年になってもとどまらない。スーパーの棚には、さまざまなメーカーのオートミール製品が並んでいるが、なぜこれほど注目されているのだろうか?
漢方医学・食事療法を治療に取り入れている「イシハラクリニック」の石原新菜副院長はこう語る。
「コロナ禍により健康意識が高まったことで注目されています。オートミールはオーツ麦を加工した全粒穀物。白米と比べても約19倍の食物繊維が含まれ、カルシウム、ミネラル、鉄分、ビタミンなども豊富です。オートミールの糖質量は1食分(30グラム)で17.9グラムほどで、白米(1膳分65グラム)の54.8グラムより少なくカロリーも半分以下。満腹感を得やすいのに肥満につながる血糖値の急上昇を抑え、血中に余った糖が脂肪として吸収されるのを防ぎます。つまり、ダイエットにもってこいの食材なんです」
オートミールには、腸内環境を整えたり、便秘を改善したりする食物繊維が多いのが魅力だが、注意も必要と石原先生はいう。
「食物繊維が豊富なため、食べすぎるとおなかが緩くなったり、ガスがたまったりすることも。1日、1~2食の主食をオートミールに置き換えるのがおすすめです」
オートミールというと、牛乳で煮ておかゆ状にして食べる味気ないイメージもあるが……。
そこで、これぞうさんが「糖質OFFレシピ5」を紹介してくれた。
「じつは、僕も最初はドロドロの食感が受けつけられなかったです。そこで、レンジで1分加熱する、“米化”を開発。モチモチしてお米のように食べられるようにしたことで、おにぎりや卵かけごはん、オムライス、チャーハンなどバリエーションも豊富に。小麦粉の代わりに使ってお好み焼きやピザなどに応用できるので、無理したり飽きたりすることもなくダイエットができるのです」
■オートミール米化の基本の作り方
〈1〉オートミール大さじ5杯(30g)を耐熱容器に入れる。
〈2〉1に水50mlを全体にかかるように入れる。
〈3〉ラップはせずに、500Wの電子レンジで1分加熱する。
〈4〉はしで軽くほぐして完成。全体的にほぐれてふわっとしていればOK!