「6月は体の不調が起こりやすい時期。寝ている間は副交感神経が優位ですが、朝起きて太陽光線を感じることで交感神経が優位になり、自律神経が働いて活動モードになります。ところが6月は天候不順のため、ふだんは朝6時ごろに感じる太陽の光を感じにくくなり、自律神経の不調を起こしやすくなります。梅雨に何となく憂鬱な気持ちになるのは天候による影響も大きいのです」
と話すのは、医学博士でアルシェクリニック非常勤医師、日本人間ドック学会専門医、日本東洋医学会専門医の福田千晶先生。自律神経系は免疫系の調節にも関係しているので、風邪をひきやすくなったり、血のめぐりが悪くなったりする。福田先生は、血めぐり改善のために、体の中から冷えを防ぐ食生活を心がけるべきだという。
「冷たい食べ物や飲み物はなるべくとらないことです。特に生理前や排卵日は不調が起きやすいので、昼間も冷たいものはなるべく避けましょう。紅茶にしょうがを入れたジンジャーティーを飲んだり、体を冷やす生野菜は大量にとりすぎないなど、食事面での工夫は血めぐり改善の基本です」(福田先生)
【体を温める食材】
かぼちゃ・玉ねぎ・にら・にんにく・ねぎ・赤唐辛子・しょうが・ごぼう・赤ピーマン・にんじん・豆類・芋類・ブロッコリー・ピーマン・ごま・山芋・小豆・黒砂糖など。またビタミンEを多く含む食材は血行をよくする作用がある。アボカド・ウナギ・モロヘイヤ・アーモンド・キングサーモン・ツナ缶など。ほうれん草や大豆、レバー類に含まれる鉄分にも血行をよくする作用がある。
【6月の冷えを防ぐ“血めぐり改善”食事ルール10】
1)1日3回の食事には必ず温かい料理を加える。
2)サンドイッチには、サラダよりスープを添えて。
3)生野菜や果物は夕食ではなく朝・昼食にとる。
4)飲み物はなるべく常温または温めて。
5)冷たい飲み物を飲むのは昼間だけ。
6)アイスクリーム類、氷などはなるべく控える。
7)野菜サラダより、温野菜をとる。
8)緑茶やコーヒーより紅茶やウーロン茶をホットで。
9)体を温めるスパイスを効率よくとる工夫を。
10)夜寝る前は温かいハーブティーを。